自由時間の使い方2
先日私より5~10歳くらい年上の方々と会食する機会があった。
この方たちは皆年金生活者である。自由時間の使い方に苦労している身としては、どのような暮らし方なのかうかがってみた。
ある方は、歴史を勉強したいと自宅近くの大学に通い始めている。現在の中国の問題などを議論するなかにも、日ごろの勉強の成果がうかがえた。
もう一人の方は、女房に先立たれた時に困らないようにと「男の料理教室」に通い、そこを卒業して、最近では「一流シェフが教える教室」に通っているとのことだ。体力を維持したいが心臓が弱いので探したところ「低い山に登る会」を見つけたとのことで、これも楽しんでいる。
別の方は、英語が出来るので、国際交流協会の事業で、外国人と日本語で80分おしゃべりするというのをボランティアでやられている。日本で働くビジネスマンもいれば、来たばかりの学生もいる。これまで付き合ったこともないような国の人と話せるのが楽しいそうだ。単にその時間をすごすだけでなく、生活のアドバイスをしたり、自宅に呼んであげることもあるようだ。
この方は、俳句が趣味だが、最近では、英語で俳句を作ることもはじめ、世界大会にも出かけるとのこと。世界大会では、皆で旅行をし、即興で英語の俳句を作りあう計画だ。
もう一人の方は、従来から研究していた分野について、今でも、海外論文などを翻訳し、関 連団体に提供しているとのこと。翻訳は自分にとって面白い仕事なのだそうだ。午前中は翻訳作業をするが、午後には、身体のために散歩をするようにしているとのこと。シルバーパスを使ってバスや都営地下鉄で遠くまで行き、そこから歩いて帰ってくるようにしている。これまでは忙しくて、東京を散歩することなどなかったが、面白い発見があると喜んでおられた。
私は、あと30年をどうやって生きようか当惑しているのだが、楽しみ方がいろいろあるのに驚いた。
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