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2005年6月16日 (木)

女性専用車両

久しぶりに通勤時間帯に出かけたら、駅のアナウンスで一輌目は女性専用車となっておりますのでご理解をお願いしますといった内容が流れていた。

専用車両はだいたい一番前だったり後だったりするので、乗換に便利とは限らないから、朝の忙しい時間帯になかなか使いづらい面もある。

だが、痴漢されるのが嫌な女性は専用車両に乗るということになると、それ以外に乗っている女性はウエルカムと意思表示していると思われるのじゃないかと却って心配だ。

痴漢被害が増えているのでこうした車両が出来たのだが、身体障害者の私にとっては、障害者向け車両が出来てくれたほうが有り難い。シルバーシートがあるじゃないかと言われるかもしれないが、東京では、実質的な役割を果たしていない。

札幌に赴任したてのときには、どんなに混んでいても基本的にシルバーシートを開けているのに驚いたが、自分が身体障害者になってみると、これは助かる。

しかし、シルバーシートが出来たときには、嫌な制度だと思った。シルバーシートに座っていて、目の前に高齢者が現れたら席を譲るが、それ以外のシートだったら、平然と座っているようになってしまうからだ。高齢者や身体の不自由な人などが居たら、どの席にいても譲るのが民度の高さであり、それを教えることのほうが大切だと思ったのだ。

だが、実際にはその心があったとしても、人を見て席を譲るのは難しい。杖をついていたり、赤ちゃんを抱いていれば分かりやすいが、内蔵に問題がある人や私のように足が悪い程度では外からは分からないからだ。

そこで、シルバーシートは必要であると納得したのだが、満員電車では、始発駅ならともかく、そもそもシルバーシートまでたどり着けない。仮に辿り着いても、東京ではほどんど占拠されている。前述のように、見た目だけでは本当にこのシートを必要しているかどうかを判断できないため、どいてくれとは言えない。このため身体が不自由な場合、鈍行電車に乗ることになるが通勤時間帯には、急行の本数が多いので、普通なら30分のところ1時間も掛かってしまう。

身体が不自由ならもっと空いている時間帯に出かけろということかもしれないが、通院や仕事の関係でどうしてもその時間に出かける必要があることもある。

だから、本当は、女性専用車両よりも、シルバー車両を作って欲しい。

でも東京では、若者もサラリーマンもキャリアウーマンも皆くたびれ果てているので、シルバー車両を作ったら、皆その車両を使うようになってしまうかもしれない。

・・と、ここまで書いてきて、身体障害者手帳などを持つ人用の車両と座席指定車(追加料金)を用意すれば良いのだと思い至った。本当に困っている人の車両と疲れているので追加料金を払ってでも座りたい人の車両である。

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