モー娘戦略その1
「北の大地」という言葉が一人歩きしている。
誰が言い出したのだろう。
この言葉のお蔭で、なにやら「北海道は素晴らしい」というイメージが出来ている。
美しい雄大な自然、すがすがしい空気、清涼な水・・といったプラスのイメージだ。
だから北の大地の贈り物である農産物も美味しくて身体に良いとなる。
実際には、冬の寒さが厳しかったり、雪解けのころは泥だらけできたないとか、狂牛病もあれば、品質管理が相対的に杜撰であるといったことは見えなくなってしまう。
だから、「ITものづくり工房」も捨てたものではなく、確かに「ラピッドプロトタイピング」の可能性を秘めているのだから、日本に、世界に、「札幌に頼めばユーザビリティを加味した組込み製品がスピーディに出来上がる」というブランディングをすれば良い。
ラピッドプロトタイピングは、実は、やればやるほど「ラピッド」になるのだ。
というのは、手がけた製品に関するデーターベースが出来るので、それをライブラリーにして、新しい製品開発の依頼が来ても、通信とのインターフェースは前に作ったこれを使おう、ソケットとのインターフェースはこれを使おうというように、全て一から開発するときよりもスピードが増すからだ。
「ITものづくり工房」が創業してまもなくは、このライブラリーがないので、人海戦術をとってでもラピッドをなんとかこなし、実績を積めば、自ずとラピッドになる。
問題は、実績づくりとブランディングだ。それには、強力な営業マンとマーケティング担当者が必要だ。そして、大企業の新製品開発の責任者に、「自社でやるよりも、札幌に頼んだほうが、良い提案が速く出てくるのでお得ですよ」と考え方を変えさせなければならない。まさに「つんく」の役割だ。
同じ女の子でも、いわゆる知的美人ではなく、ぽっちゃりとし野暮ったくて、どこにでもいそうな子供たちを売り出した。女の子のスターの概念を変えていった。
社内エリート集団よりも、札幌の田舎っぺのほうが味がありますよと耳元でささやき、その気にさせる。これがモー娘戦略その1だ。
う~ん、だが、これもコンセンサスを取るのが難しかもしれない。
というのは、サッポロバレーの社長さんたちは、北大出身の技術屋社長が多い。彼らは、あくまで知的美人に見られたいと思っている。サッポロバレーというのも、そういうニュアンスがこめられている。ホリエモンのほうが儲けたかもしれないが、あれは邪道で、我々は清く正しい道を行っているといった感じだ。ビットバレーは金儲けを目指しているが、我々は技術者集団であるという矜持があるのだ。
野暮ったいが愛嬌のあるモー娘は受けないかもしれない!
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