浦河へ
朝9時からちゃんと働くなんて何年ぶりのことだろう。シンクタンクに居たときも公然と遅刻していたから、10年以上、いや20年以上振りだ。だから、金曜日になると目が充血し、頭が働かなくなる。
そこで、今週はどこにも出かけず、身体を休めようと思ったのだが、朝起きたらすっごく良いお天気だったので、このまま家でPCに向かっていると悲しくなるように思い、急遽でかけることにした。
どこに行こうか迷ったけれど、前日仕事で小樽に行ったので、反対方向と思い、前から行きたかった浦河方面に行ってきた。
ネットで時刻表を見たら、バスに間に合いそうだったので、ともかく顔だけ洗って出かけた。バスターミナルで鮭のおにぎりを買って待っている間に食べた。知っている人が居ないとこういうときは気が楽だ。今日は、お盆休み前ということもあり、満席で、補助椅子となった。
普通でも3時間かかるのだが、道路が混んでいて、1時間半くらい余計にかかったので、着いたら3時になっていた。暑い日なので、食事をしておかないとと思い、近くのラーメン屋で冷やし中華を食べる。
浦河のバスターミナルには、何かしら観光地図のようなものがあるかと思ったら、何もない貧乏くさい待合室だ。そこで、ラーメン屋さんに、確か「優駿の里」というのがありますよねと聞いたら、タクシーを呼んでくれた。
タクシーが気を利かせて、右も左も牧場の道を通ってくれた。如何にも北海道という感じの風景だ。
優駿の里は第三セクターだが黒字とのこと。でも、広々とした牧場を見てきたせいか、ここに見世物として狭い場所にいる馬がなんだか可愛そうに思えたし、毛並みも余りきれいではないのでちょっとがっかり。
最初は、スケッチをしたいと思っていたのだが、時間もないのと、上記のような印象なので、結局天然温泉につかることにした。
天気が良いせいもあるが、苫小牧で高速道路を降りてから、海沿いに走る道路は景色がとても良い。ところどころに道路沿いにも、牧場がある。ちょうど牧草が刈り取られたあととのことで、芝生のようにきれいな緑の草原に馬が三々五々散歩している。
もっとも、道路の拡幅工事があったためらしく、シシャモで有名な鵡川-新冠-静内-三石-浦河とずっと立派な新築された家が続く。観光客としては、風情がないなと感じてしまう。
北海道では、函館から恵山までの道も海沿いで美しかった。恵山に行ったときも、今回も、数年前に行ったサンフランシスコからカーメルまでのバスツアーを思い出す。途中にシュワちゃんなど俳優や有名人が住む高級住宅地を通り、最終到着地がカーメルだ。ここは、クリントン・イーストウッドが市長をしたので有名だ。芸術家が住む町と言われており、しゃれたレストランや画廊などがたくさんある。
この街にペアで来て滞在してみたいというのが、私の夢だけれど・・。
バスツアーが予定より遅れてカーメルに着いたときには、もう暮れてしまい、ツアー時間も短かったのが残念だ。でも、一枚気に入った版画を買ってきて、東京で額に入れ、西東京市の私の部屋に飾ってある。
海岸の景色は、北海道も見劣りしないのに、どうして到着地がカーメルのようではないのだろうといつも考える。冬寒いからなのだろうか。シャレた別荘地で老夫婦?老恋人がお洒落をして歩くと似合うような素敵な街があったらどんなに格好良いだろうにと思う。
モントレー-カーメルと海岸沿いに走る道は、山を越えるとシリコンバレーだ。
シリコンバレーやハリウッドは、昔は不毛の砂漠のなかに出来た繁栄の街だ。北海道もそうならないかなぁ。北海道特区にして、起業したい外国人を呼び込んでもダメだろうか。
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