人間が小さい
労働条件も詰めずに、仕事を引き受けてしまったのは自分なので、自分の浅はかさ、おっちょこちょいを憾むしかない。これはまぁ今にはじまったことではないのでしょうがない。
そのように自分を慰めていた折、産学連携事業の事業化を進めるにあたって、事業化調査をシンクタンクに依頼するよう言われ、過去の資料を見せられた。
すると、なんと、このHシンクタンクは、1年目に千数百万円ももらって受託調査をしているのだ!普通東京の大手シンクタンクでも、この手の調査なら、せいぜいその半分が相場だ。建築系や理系の場合には、相場が高いのだが、社会調査系だとそれでも多いくらいだ。
このHシンクタンクは、その後も引き続き多額の受託調査を得ている。要は、この財団では、誰も事業化のアイデアがないので、このシンクタンクにすがったようなのだ。確かに、さすがに一年目を経験し、毎年金額が落ちてきてはいるのだけれど。
確かに、これらの調査で流れや方向性はつけている。こうした指針がなければ、この事業は、もっと迷走していたかもしれない。しかし、一般的な調査に留まっており、現在進められている事業の事業化については何も具体的なことが描かれていない。
このため、急遽、新しく私のポジションを作り、雇ってくれたようなのだ。
しかし、今年も、このHシンクタンクに既に決められた予算枠があり、仕事を発注するようにとの指示である。え~っ、ここにまた発注するなら私にこの分委託してヨと思わず叫んでしまった。
私が担当者になったのだから、他のシンクタンクに委託したって良いでしょう!、委託しないで予算を浮かせたって良いでしょう!・・・とわめいてしまった。
少し落ち着いて考えれば、要は、私を月16日も縛りつけ、しかもこんなに安く働かせるなんて、馬鹿にしないでヨとあたりちらしているに過ぎない。まったく、嫁姑みたいなことをやってしまった。
私だって、数百万円もらうことになるけれど、この事業化をやりきれる自信なんてまったくないのだから。結局、砂をかけて逃げ出すことになるような気もする。
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