ガトーキングダム
連休2日目は、秋晴れ。本当は、昨日一日映画のはしごをして遊んだので、勉強しなくてはと思っていたのだが、朝から電話で母親と喧嘩して面白くなかったこともあり、今日も遊びに行ってしまった。
車の運転が出来ないので、バスとか電車で行ける遊び場所を常日頃チェックしておかないと、こういうとき困る。思いついたのが、ガトーキングダム・サッポロだ。勤務しているビルのそばにある札幌駅北口にいつも送迎バスが来ていた。
そこで、調べると、温泉2時間800円というので、急遽行くことにした。
北口からバスで40分くらい、石狩湾に近い。ここは、昔、拓銀破綻の一因となったテルメという施設で、長い間そのままになっていたのを例の山梨のお菓子やシャトレーゼが購入して再建したもの。施設はそのままらしい。
風が強かったが(石狩平野はもともと風が強い)、気持ちよい晴天だったので、まずは、湖みたいになっている茨戸川でスケッチを楽しんだ。海岸沿いに風車が一台回っている。ホテルの裏川は、ボートの競艇場になっているようで、何かの大会をやっていた。
シャトレーゼは、なんだか凄い。山梨で昭和30年に今川焼き風のお菓子の販売からはじまるらしいが、全国展開して、売上高が500億円くらいらしい。地元でワイナリーやゴルフ場経営をはじめてノウハウを得、北海道の経営破たんしたゴルフ場などを安く買収し、今では4つくらい経営しているようだ。栗山町の山のてっぺんにあるホテルとゴルフ場も見晴らしが良いし、温泉もあるしでナカナカ良い。
北海道のレジャー施設は、難しい面がある。
本州のお客を狙って高級サービスにすると、料金を高く設定せざるをえない。すると地元のお客は来なくなる。おそらく、8掛け以下にしないと地元民は来ない。バブルの頃に建てられたリゾート施設の多くは、本州のお客を狙っていたが、バブルがはじけると、地域間競争に勝てなくて倒産する。
シャトレーゼは、おそらくこうした施設を安く購入し、サービスを省いて安く提供しているのだろうと思う。そうなると、本州からわざわざ来ないかもしれないが、地元リピーターが増えるというやり方なのだろう。
もっとも、テルメは、バブルの頃に年間55万人来たというから、もともと地元民も結構きていたのかもしれない。今でも、大きなプールやスライダーなどがあって、結構人気があるようだ。たまたまサウナで二人きりになった5歳くらいの男の子が、スライダーが面白かったと興奮してしゃべってくれたし、帰りのバスでも、子供たちが口々に面白かった~ぁと言っていた。リピーターも多いみたいだ。
施設は、当時と変っていないらしいから、もともと、なかなか良く出来た施設だったのだろう。車などの呼び出しアナウンスで旭川や函館からお越しの・・といっていたから、結構遠くから来ているようだ。夏休み中は、かなり混雑していたに違いない。
でも、冬はどうなんだろう。温泉とゴルフ場だけで、人が来るのだろうか。夏だけである程度の採算がとれるのだろうか。もっとも、ホテルの洋・中華のバイキングもお得らしい。中国人の案内人がちゃんと居たから、中国からの観光客を狙っているのかもしれない。
ともあれ、温泉800円、忘れたけど昼食にラーメン数百円で一日楽しんだ。もちろん、アイスクリームやジャムを購入して帰った。そういえば、車で来ている家族連れなのか、大きな箱にたくさんケーキを買って帰る人も多かった。
家族皆で来て、一日楽しみ、ちょっとした幸せを味わうのに、ちょうど良い価格帯を心得ているんだろう。
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