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2005年10月10日 (月)

テレビ電話

東京に91歳の母親を一人残している。

本当は、四年間で大学との約束が終わり東京に戻ると思っていたのに、私がまた札幌で仕事をすることになってしまったため文句が多い。

毎晩、電話をしているのだけれど、一日の電話時間が長くなった。1時間くらい話していることもある。

今日来た隣の○○さんが同じような話を堂々巡りのようにして草臥れたという文句を、同じくらい堂々巡りして私に聞かせる。

近所の△△さんが、このところ毎日にように昼ごはん時になるとやってきて、てんぷらそばやお寿司をねだるので困るなどなど。

解決策を提示してあげたつもりでアドバイスすると、私に叱られたと思ってしまうようで、かんしゃくやヒステリーを起こす。

こちらも、一人置いているという弱みがあるので、しかたなく愚痴を延々と聞いているが、職場から戻ってすぐに続きを片付けようと思っていても、仕事をやる気力がなくなってしまう。

そこで、母親と自分と両方の携帯電話をFOMAに買い換えた。

というのは、テレビ電話機能が付いたからだ。

新しい機械ものをすごく嫌がるのだけれど、それでもラクラクホンにし、呼び出し音が鳴ったらここを押すだけでよいと教えて、なんとかテレビ電話での会話が可能になった。

もっとも、携帯電話だと聞き取りにくいので、会話は固定電話でやりとりしながら、顔だけ携帯電話で見せるようにしている。

顔を見れば安心するらしく、最近では15分くらいで話が終わるようになった。

IP電話にすれば、もっと安くテレビ電話できるのかもしれないが、電話番号が変るとか、工事が入るなどとなると、またパニックになるので、とりあえずは、FOMAさまさまである。

そうそう、これは助かっているので、特記しておかなくては。

私は、現在身体障害者になっているので、「ハーティ割引」を適用してもらっている。これは、毎月の基本使用料が50%割引になる。ドコモだけなのかと思ったら、ほとんどの携帯電話会社が同じようなサービスを提供してくれているようだ。

本当に歩けない人や目の不自由な人ではなく、私のように不安を抱えながらも歩ける人まで割り引いてもらって良いのだろうかという忸怩たる思いはあるのだが。

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