贅沢
北海道は、すっかり秋が深まっている。
天気が良いと実に空気が清々しい。日曜日、空が真っ青で高い。スジ雲やイワシ雲が出ていていかにも秋だ。トンボがいっぱい飛んでいる。緑の芝生の公園では、子供たちや家族連れが三々五々遊んでいる、犬を散歩させている人、キャッチボールをしている人・・。
札幌地区は、大通りをバスや車で走っていると落ち着きのない街にみえるが、一歩奥に入ると見事な住宅街に出くわす。敷地が西東京市の我が家よりおそらく2倍から3倍、100坪から150坪あるのが普通といった感じで、個々の家々が庭の手入れも良くしていて、みたこともないような花々や野菜などが植わっている。
いとこが田園調布に住んでいるので、時折遊びにいって散歩するが、田園調布より立派で個性的な家々が立ち並んでいる。とても一人当たりGDPが東京の8掛けで、失業率が高い地域には思えない。
この間散歩していてふと入り込んだ住宅街は、街路樹にナナカマドが植わっていた。札幌では、これがいたるところに使われている。冬に葉っぱが皆落ちても真っ赤な実が残っていて、白しかない雪景色のなかでとっても可愛らしい(写真は冬のナナカマド)。
今は、一部紅葉しかけているところもあるけれど、まだ葉っぱは緑で、そこに真っ赤な実がたわわになっている。その根本には、真っ赤なサルビアが植わっているので、ゆったりカーブしている道にそって真っ赤と緑がとっても映えていた。
その後、露天風呂に出かけた。
天気がよいので、遠くの山々がくっきりみえる。だんだん夕方になってきて、雲が茜色に染まってる。山々の色に黒さが増してくる。お風呂に漬かっているうちに、一番星がきらきら輝きだす。ボーっと汽笛がなって、列車が通り過ぎていく。
これはたまらない。極楽だ!
田舎の都市に住む贅沢だ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント