« 都市再生機構の住宅関係調査 | トップページ | 高層化、共同化 »

2006年1月27日 (金)

世帯数より住宅数の方が多い

総務省の住宅・土地統計H15調査は、すでに、平成16年夏に速報が出ているのだが、今回は、このデータから、公団から引っ越してきた人、公団に引っ越してきた人が分かるので、どういう人がどういう住宅を選考しているのかなどを明らかにするのだ(これから)。

すでに出されている全体の傾向のうち、興味深いところを抜き出しておこう。

第一には、早くも、昭和43年から、世帯数よりも住宅数の方が多く、この傾向は年々強まっており、平成15年では、住宅数が世帯数を664万も上回っており、空家率が12%になっている。

今後、高齢化が進むこと、ライフスタイルが変化し古い住宅が嫌われることなどから、空家率は高まっていくのだろうと思われる。

今日訪問した多摩ニュータウンでは、五階建てだがエレベーターが無いので、4階、5階は、空き室が多いとのことであった。

これから、まだまだ生活スタイルは変わるのだろうか。古いままの部屋を見ると、風呂やトイレ、流しなどが今の水準からみるとどうしても見劣りする。35年前に建設されたにもかかわらず、トイレは水洗なのだから、当時はハイカラだったのだろうが。

多摩ニュータウンでは、空き室になると、部屋のリニューアルを行い、高齢者用にバリアフリー化をしている部屋もある。欧米では、古い建物を長く使っているが、石の家だからというのもあるのだろうが、生活スタイルが余り変わっていないのだろうか。

道路と人を分離するということで、道路を低くし、当時は、進んだ考え方であると評価されたのだが、住民が歳を取った現在では、バスに乗るのにいちいち階段を上り下りしなければならないなど暮らしにくくしてしまっている。

|

« 都市再生機構の住宅関係調査 | トップページ | 高層化、共同化 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 世帯数より住宅数の方が多い:

« 都市再生機構の住宅関係調査 | トップページ | 高層化、共同化 »