高層化、共同化
第二に、高層化、共同住宅が進んでいることだ。土地利用ということから言えば、戸建よりも、共同化、高層化が良いことは分かるが、住民からしても、共同化、高層化が良いのは何故なのだろうか。
北海道では、雪の期間が長く、雪かきは重労働なので、高齢になると、高層マンションにうつりたいと思う。暖房なども、戸建より良い。ところが、北海道以外では、どういったインセンティブで高層マンションが嗜好されるのだろうか。見晴らしか、割安感があるのか。
一方で、持ち家比率も高まっている。借家でライフスタイルに合わせて移動するという流動化はどうして進まないのだろうか。家は財産になるので、月々同じ金額を支払うなら、購入したいと思うのだろうか。持ち家の年代は、おそらく家族が居て、ある程度余裕が出来てからと思われるが、そうやって月々支払って、やっと自分のものになったときには、子供が独立し、その持ち家は使いにくくなっているはずなのに。
それとも、やはり、柱の傷のようなものが欲しいのだろうか。
この調査では、高齢者のいる世帯では、持ち家、戸建が多い。今まではそうかもしれないが、将来を考えると、たとえば団塊の世代が高齢者になるころには、自分らしいライフスタイルを求めて、場所をこれまでの生活圏から移し、場合によっては、賃貸に変わるのではないだろうか。
また、高齢になっても、子供夫婦と一緒に暮らしたがらない親が増え、二人のうちはよいが片方が亡くなった場合、介護つきのマンションなどに移る可能性がある。もちろん身体がきかなくなって老人ホームということもあるが、そこそこ元気な場合、高級感のある賃貸マンションに行く可能性はあるのではないだろうか。
現在、別荘も持ち家だが、これも賃貸になる可能性もあるのではないか。
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