回り道
東大農場のように、行くぞとウォーキングシューズを履いて行ったのは、自宅からサイクリングロード経由で花小金井まで行ったのと、本日の東大農場の二回ですが、そのほかに、夕食の食材を購入する折に少し回り道をしたりします。
駅前には沢山のお店が入っているビルもあるのですが、散歩もしたいので、駅と反対側の住宅街を歩きます。
先日、自宅から近いのですが、我が家とは別の住宅街を歩いていましたら、コーヒー豆の小売の看板があり、それに惹かれてひと路地奥へ回ってみました。
ここは、いわゆる表通りには面していない全くの住宅街の中なのですが、単なるコーヒー豆を売るだけでなく、洒落た喫茶店でもありました。ご主人が脱サラして始めたそうで、表通りには面していないが、結構遠方からもお客が来るとのことでした。
国立とか吉祥寺裏ならこんな店もやっていけそうだけれど、西東京市でもお客が来るというので驚きました。
先日テレビで「副業」をテーマの番組をやっていて、私も何か始めようかなぁと思っていたこともあり、店の出し方などいろいろ聞いてしまいました。ご主人は、自分がコーヒーが大好きで美味しい焙煎方法とかを前から工夫していて、どうせならそれを仕事にしようと思い立ったとのことで、やっぱ何か優れ技を持っていないと駄目みたいです。
お腹がいっぱいだったので、そこで喫茶を楽しまず、豆とケーキを購入してみましたが、どちらも美味しかったです。
少し回り道をして何か発見するのはちょっと楽しい!
昔、日欧産業協力のあり方についての調査の折、パートナーであったイギリス人のターナーさんが「Please make a detour!」と言っていたのを思い出しました。
皆で旅の途中に伊勢神宮をお参りした時のこと。日本人観光客が表通りを同じようにぞろぞろと歩き、騒がしくとても混雑していたのだけれど、一本脇道に逸れると静寂で厳かな空気が流れており、木洩れ日が振りそそぐ小道を小鳥が横切っていったりする。
日本人観光客の行動は、あたかも経済行動と同じで、一方向に集中する、そうではなく、「自分で考えて別な道を探しなさい」と言いたいとのことだった。
これには伏線があって、前夜、イギリス人は割り込んだりしないで列を作って待っている、お行儀は良いがこれがイギリス経済衰退の一要因ではないか。イギリスでは、「Please make a pueue!」(列をつくれ)が合言葉だが、「Please jump a queue!」(割り込め)と言いたいと日本人パートナーがやり込めていたのだ。
今でも、伊勢神宮の脇道の静寂さとともに、この言葉を思い出します。ものごとを自分なりに別の角度で考えなくてはと、その都度思うのですが・・。
英語ができないので、その後連絡を取っていないのですが、サンタクロースのような風貌・お腹のターナーさんはお元気だろうか。
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