起業家のおいたち
今日あるところで折口さんの話になった。
若くて成功した日本の起業家の多くが、外車を乗り回し、美女をはべらせ、自家用飛行機を使ったり、豪邸に住むのが面白いなぁと思っていたのだが、やはり、非常にハングリーで成功したい、お金を儲けたいと悲痛なほど思っている人であるらしい。
良く知られているように、彼は、幼い頃に実家が倒産し、子供の頃苦労したという話に加え、母親が彼を捨てて出て行ったという心の傷があるらしい。
その折、ワタミの渡邉美樹社長も子供の頃に家が倒産したのは同じで、お母さんが亡くなったのだけれど、彼の場合には、捨てられたというのは無いらしく、お母さんに言われたことを大切にしているらしいとのことだった。
そこで、気になってホリエモンや村上世彰さんについてもネット検索してみると、堀江さんの生い立ちの詳しいことは分からないけれども、家が非常に貧しく、父親がすぐに暴力を古い、母親は料理が不味かったとか、家族の温かさを感じない幼少期を送っていたらしい。あるブログでは、もしかして在日かもしれないというような匂わせ方もあった。
また、村上さんは、父親が100万円与えて自分で稼いでみろと言われたというエピソードのみ聞いて、金持ちの坊ちゃんなのだと思っていたが、父親が華人らしいとか、球団の監督をしていた、えげつない芸をする人であった、今では芸能人を多数抱える芸能プロの社長であるといった内容の記事があった。彼は、父親を憎んでいて、苗字を変えたほどだという。
これらは、ネット検索して得られた情報なので、どこまで信憑性が高い話なのかは分からない。しかし、いずれの起業家も、子供の頃の生活環境から、恨みや愛情に飢えているなどから、認められたいという非常に強いハングリー精神でここまでやってきたようだ。
高度成長期頃までの日本の起業家の多くは、ハングリー精神で学歴もなく、のし上がってきた。貧しい生活だったので、当時は、学歴がなかったのだが、今日の彼らは、頭もよく、学歴もそれなりだ。
ITやファンドやサービス業など扱っている業種は今風なのだが、相変わらず、日本の起業家は、ハングリー精神の人々なのだなぁと今更のように思う。
ハングリー精神は、厳しい企業間競争に打ち勝つために、企業を大きくするために、克己するうえで良いものではあるのだが。砂の器的に悲しい。
ビルゲイツやグーグル創業者L・ペイジとS・ブリン、リナックスのリーナス・トーバルズなどなどは、上記の日本の起業家たちのように実はハングリーだったのだろうか?自伝などを読む限りでは、純粋に面白いと思う技術開発をやっただけのように思えるのだが・・。もちろん、だれだれには負けたくないとか、だれだれに誉められたいとかあったかもしれないが。
日本も豊かになり、自分の好きなことをやっていたら世界を開くことになったとか、あるいは、純粋にこういう人を助けたいとか、環境を守りたいとか、そういう思いから起業する人々が成功する時代にならないものだろうか。
孫さんは、在日で、結局アメリカに留学して人生を前向きに生きることを学んだようなのだが、彼には、暗さ、悲壮さは感じられない。むしろ、在日=グローバルな舞台では特段変わった環境ではない、むしろ有利な面もあると捉えているように見える。もちろん、本当のところは分からないが(毎日経済人賞受賞の折に涙し、子供の頃の貧乏な暮らしについて語っているらしい-家畜のえさに祖母が残飯を貰って歩く、父はパチンコ経営で子供に教育したとのこと)。彼の場合、ご両親が存命しているからなのだろうか。派手な車を乗り回したり、美女をひきつれているというような話も聞いたことはない。ラスベガスの空港で見かけたときも、非常にラフで地味な良くいるシリコンバレーのIT起業家と同じに見受けられた。
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