地域イノベーション・システム
「有効な地域イノベーション・システム構築の要件-北欧5地域から抽出された要件とその札幌エリアへの適用」「kiyo2.doc」をダウンロード を前勤務していた大学の紀要に書いたものです。これも原稿なので、印刷とは違う可能性があります。
日本では、90年代半ば以降、国のイノベーション・システムは、ずい分と改善されてきました。しかし、産業集積を考えるにあたっては、地域のイノベーション・システムを考える必要があります。
2003年3月末に北欧(デンマーク、フィンランド、スウェーデン)の5つのサイエンスパークを訪問する機会を得ました(図をクリックすると拡大します)。これらのサイエンスパークも日々変化していますが、当時、すでに実績をあげていました。そこで、これらのサイエンスパークの事例から、有効な地域イノベーション・システムをつくるための要件を抽出し、それを北海道地域と比較してみました。
ちょうど、札幌エリアでは、北大北キャンパスにリサーチ&ビジネスパークを作る計画があるため、比較を通して課題をあきらかにしたものです。
そのなかで、北欧地域から抽出した要件がうまく当てはまらなかった点がありました。
- 日本のように中央集権的な経済社会体制のなかで、地域イノベーションシステムをどう構築していったらよいのか(北大の優秀な学生は本州に就職する、北大が連携する相手は本州の大手企業である)。
- 北欧地域の例は10~20万人規模の都市であり、200万人弱の札幌エリアには別の要件が必要かもしれない。
- 北欧地域の成功は聞き意識の共有化がまずあったのだが、札幌エリアの場合、これまでの補助金等への依存体質や北海道の首都機能を持っているため、危機意識を持ちにくい。
日本の地域に有効な地域イノベーション・システムを構築するにあたっては、ここをさらに研究する必要があるといえます。
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