子育てタクシー®
スケールアウト2として子育てタクシーを取り上げた。「kosodate.doc」をダウンロード
香川県高松市の子育て支援組織「わははネット」がお母さんたちの要望に応えて、地域で始めたのが最初だが、全国から視察が相次ぎ、サービスの質がバラバラになり、問題が起きてからでは遅いと、全国組織を立ち上げたものだ。
現在「子育てタクシー®」は、全国子育てタクシー協会の商標登録になっており、「®」をつけないといけないようだ。
山形県や岐阜県など、「子育てタクシー®」を地域に増やすことで、子育てしやすい環境を作ろうと、養成講座受講料やチャイルドシート購入などにかかる費用の一部を負担する自治体も出てきた。現在、24都道府県、98社に広がっている。
私は、当初、一方にニーズがあり、一方タクシー会社も競争が激しいので、ニーズに沿った子育て支援タクシーは、どんどん導入が進むのではないかと思っていたが、実際には、むずかしい面もあるらしい。
経営が厳しいタクシー会社にとって、初期投資に係る費用を、なかなか先行投資として考えられなかったり、ノルマで働くドライバーにとって、手間のかかるサービスには手を挙げにくい面もあるようだ。
また、「子育てタクシー®」の場合、養成講座を開くには、タクシー会社は、地元の子育て支援組織と連携し、支援組織が講座を組み立てるのだが、支援組織自体が成熟していない地域もある。
いろいろな障害があるものの、それぞれの地域で、それぞれのやり方でなんとか子育てしやすい環境を作り上げようと努力している。
今回の震災で、「自分に出来ることを考えて、やれることをやる」ということが普及した。
わははネットが始めた「子育てタクシー®」は、単に行政に頼るのではなく、必要ならば、自分たちが知恵を出したり、時には行政や企業を巻き込むなどして望ましい環境を自ら作り出していくことを、先行してやってきたと思う。
今、「子育てタクシー®」が空白である地域も、同じように、自分たちの手で、作り出していくことを学んで行くに違いない。
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