2006年3月 4日 (土)

ホリエモンに送る手紙

デジタルメディア研究所(デメ研)の橘川さんの企画で、「ホリエモンに送る手紙」という本を出すので、いろいろな年齢や職業の人に書いてもらいたいとの依頼がありました。直接的には、デメ研の亀ちゃんからです。

URLを忘れてしまったのですが(オンブックでした!)、デメ研もかかわっている出版サイトで発行するようです。

デメ研のお二人には、インターネットビジネスが始まった頃、ベンチャーを紹介してもらったり、見方を教えてもらいました。橘川さんが「ホルモン系と神経系」(前者が日本の、後者がアメリカのネットビジネスの特徴)と評したことばを頂戴してレポートや本などを書かせてもらいました。

渋谷のビットバレーが話題になるちょっと前くらいの頃で、若いネットベンチャーの追っかけをし、「エコノミスト」誌には、よく記事を書かせてもらいましたが、本にしたいと思っている間に日経からネットベンチャーを取材した本が出てしまいました。

上場した企業では、ガーラの菊川さん、サイバーエージェントの藤田さん。ヤフーに買収され今ではヤフーモバイルをやっている松本さんや川邊さん、最近SNSの「mixi」でブレークしている当時イーマーキュリーという社名だった笠原さん、サイバーエージェントに会社を売ってお金持ちになり、最近もえちゃんと結婚した尾関さんなどなどを紹介してもらったのは、ほとんど橘川さんや亀ちゃんでした。

残念ながらホリエモンと三木谷さんにはお目にかかっていません。

あれから約10年、いろいろなことがありました。A42ページ分の私の手紙です。「horiemon.doc」をダウンロード

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2005年12月31日 (土)

コアラについて

グローコムの地域情報化研究会に参加し、NTT出版から刊行される予定の本の原稿を作成しました。

この本は、地域情報化を多面的に取り上げており、地域情報化とは何か、地域情報化政策について、社会学からみた地域情報化、プラットフォームで地域を作る・・といった内容からなっている。

基本的には、情報化が市民を活性化させえるという内容なのだが、それを多面的な立場から検討している。

私は、インターネットなどの情報化が人々のネットワーク化を促進し、それがソーシャルキャピタル醸成に役立っているという仮説を立て、大分コアラの事例で検証しようと試みたのだが、なかなか上手くいかなかった。

このほか、最近注目されている事例とパソコン通信時代からやってきたコアラと何がどう違うのかの検討を試みた。

また、地域情報化政策の受けてとしてのコアラを政策の意図とその実際のようなことの検討も試みた。

添付は、私の分担した原稿の目次とはじめに、まとめ、おわりにの元原稿である「17.doc」をダウンロード

他の執筆者の原稿の進捗状況を知らないので、最終的にどのような形にまとまったのか今現在は分からない。

原稿は未熟なのだが、研究会への出席や原稿作成を通して、いろいろなことを考えた。その一つは、現在私が係わっている事業にも関係してくるのだが、国の政策と地方自治体、それと住民との関係である。政策や補助金が持つ力や地域で何かやるうえでの多様な担い手やガバナンスの問題などなど・・今の仕事にも役立つ視点を得ることができた。

なお当初は、札幌エリアの動きも大分との比較で扱いたかったのだが、今回は出来なかった。

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ケータイ白書2006

インプレス社から「ケータイ白書2006」が刊行されました。モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)監修です。

うち、p.246に「『メディア』としての活用が進む携帯電話のビジネス利用最新事例」を執筆しました。元原稿なので、小見出しなど若干異なりますが、これがファイルです。「2005114.doc」をダウンロード

この白書の元になった翔泳社の「モバイルビジネス白書」2002を作成した折には、新しいメディアを企業がどう活用するかということに興味を持って、MCFの岸原さんに持ちかけ、MCFのネットワークを活用させてもらい、一緒に一から作り上げました。

これで、私は、この分野の第一人者になれると思っていたのですが、結局及び(講演や原稿依頼)があまり掛からず、思惑が外れてしまいました。コンテンツの動向としては、当然岸原さんですし、企業利用となると個別には、その企業に講演依頼が来まして、その全体を概観する仕事は来ませんでした。

こういう仕事が来れば、私がハブになり、そうなるといろいろな事例も事例のほうから寄ってくるものなのですが・・。そうなると、沢山の事例やいろいろな裏話から、大きな流れを読み込むことも出来るようになり、文字通り第一人者になれるのです。

ねらい目は良かったと思うのですが、事例を集めるだけに終わって、自分らしい何かを書ききれなかったのが駄目なのかもしれません。

このころ、ラインゴールドさんの「スマートモブズ」や正高さんの「ケータイを持ったサル」が出ましたが、こういう本はかけませんでした。

ハブになりそこねているうちに、ケータイ利用がどんどん拡大し、技術もどんどん変化し、私一人が見切れる範囲を超えて広がりました。結局、プロのインプレスさんが編集し、的確な著者をいろいろなところから集めてきて一冊に仕上げる、今のような形になっています。こういう形でないと、毎年、ビビッドな動きをまとめあげるのは難しいと思います。

また、ビビッドな動きの概観を捉える仕事は、金融機関のアナリストやケータイを対象としたコンサル会社が生まれるなど、そのなかで仕事をしている方々が担っています。私がマーケティングやコンサルなどで、この分野に係わっていない以上、動きを追いかける仕事は無理そうです。

そこで、ケータイ電話で日本経済が分かるといった本を作成しようと試みたのですが、現在途中で止まってしまっています。

私が今居るサッポロバレーは、携帯電話の組込ソフトを作っている企業が多いので、何かしら係われるのではないかと期待しているのですが、まだ見えていません。

一昨年まで、札幌ITカロッツェリアで空間情報を取得して利用するシステムを考えるプロジェクトに係わっていました。このブログの最初の漁業の報告書は、それに関連してまとめたものです。「ケータイ白書2006」では、そのときのメンバーである東亜建設さんの無人作業船の例が載っています。たまたま原稿を作成するので検索していたら見つけたのです。

このほかにも、センサーと携帯電話を結びつけて、遠隔地で動くものを監視するといった利用方法がずいぶん始まっていました。

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(追加)ここ数日の朝日新聞夕刊にケータイが新しいメディアとして社会に浸透してきたことが連載になっています。漫画で怖い場面になると、ケータイがブルブルと震えるというのがありました。もうあるのか、これからなのか分かりませんが、五感にも訴えやすいとなるとまたまた面白い使い方が増えそうです。

 ケータイは、いろいろな意味で、江戸末期の熟した文化の再来のような気がします。日本人が縦横無尽に発想を広げられるおもちゃのような実用品。まだまだ進化しそうですし、ここから北斎や十返舎一九などが生まれそう!

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2005年5月11日 (水)

携帯電話のビジネス利用

MCF(モバイルコンテンツフォーラム)と一緒に、2002年に『モバイルビジネス白書2002』を作成し、翔泳社から出版しました。

保有台数が急増した携帯電話は、マスメディアともPCインターネットとも違う非常に特異なメディアで、これをプラットフォームにしたさまざまな利用方法が生まれていました。これを包括的にまとめておきたいと思ったのです。

利用者動向調査は、ケータイによるアンケートで可能でしたし、コンテンツ・プロバイダーの動向については、MCFの会員企業に協力をあおぐことができました。しかしながら、既存の企業が、この新しいメディアをどうつかっているのかを包括的に調べるのは非常に難しく、さまざまな事例を積み重ねてまとめるほかありませんでした。

私は、全体の編集も手伝いましたが、主に、この既存企業の利用動向をまとめるのを担当しました。この原稿は、著作権が出版社にあるので、ここにはアップしません。

この白書は、毎年まとめようという話で、2003年にも原稿を作成したのですが、一緒にやっている他の人たちの仕事が遅れ、結局2003年には出版することができませんでした。ここにアップしているのは、この水子になってしまった原稿です「keitai_2003.doc」をダウンロード

原稿作成にあたっては、事例として紹介させていただいた企業の方々に原稿チェックなどをお願いしたのですが、大変失礼な結果となってしまいました。この年の企画は、リックテレコムから刊行する予定で、ここの雑誌に使われたケースをリニューアルして使うことにしていました。原稿の中にケーススタディとあるのは、それを指しています。

その後、2004年には、インプレスから『ケータイ白書2005』として後継本が出版されました。

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