2007年2月 1日 (木)

けやきロータリー

西東京市のけやきロータリーでお話をする機会を得ました。

人前でお話できる最近のネタが無いことにきがつきました。

そこで、昨年春に早稲田で電気通信事業紛争処理委員会の役割について講義したメモがあるので、これを元にお話しようと思いました。

持ち時間は30分であり、特に電気通信事業に関心を持っているわけではない経営者の方々へのお話なので、一般的な教養として、電気通信事業が1985年の自由化以降、どのように変化してきたのか、そのなかで紛争処理委員会が少しお役に立っていること、こういう仕事があるのだということを大まかにご理解いただければよいのではないかと考えました。

自分では、30分でちょうど良い分量だと思って用意したのですが、話し始めて、これは30分では理解してもらえない分量の話であったと気がつきました。

たとえば、これまでの電話とIP電話の違い、アンバンドルとコロケーションの意味、接続ルールにおける非対称規制などをポイントだけ説明するのでもそれなりの時間を取られてしまいます。

結果、おそらく、私が何を言いたかったのか、分からなかったのではないかと思います。

そこで、誰に見せるわけではないのですが、話したかったことを文章化しておくことにしました。

ところが文章化してみると、お話する場合とは異なり、どうしてもなるべく正確にしたいと思い、そうすると法律の文章や、紛争処理の折の答申の文章を丸写ししたくなってしまいます。

しかし、これらの文章は、業界の背景がわかっていないと素人には実に分かりにくいのです。これを一般の人に理解してもらえるように書き直してみましたが、私の理解が浅いこともあり、どこまで正確であるか自信がありません。したがって、文責は私にあります。正確に知りたい場合には、委員会のHPに全ての情報が公開されていますので、そちらを参照してください。

また、今までなんとなく理解していたつもりでも、書いてみると、わかっていないことが分かり、言葉の意味やある事がいつから始まったかなどを再勉強せざるを得ませんでした。

そのため、結局、17ページ「rotary.doc」をダウンロード  にもなってしまいました。

これをベースにして、30分で一般の人に理解してもらえる内容の文章を作成してみようと思っています→作成してみましたがいかがでしょうか「rotary3.doc」をダウンロード 。今度は10ページです。

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2005年12月31日 (土)

コアラについて

グローコムの地域情報化研究会に参加し、NTT出版から刊行される予定の本の原稿を作成しました。

この本は、地域情報化を多面的に取り上げており、地域情報化とは何か、地域情報化政策について、社会学からみた地域情報化、プラットフォームで地域を作る・・といった内容からなっている。

基本的には、情報化が市民を活性化させえるという内容なのだが、それを多面的な立場から検討している。

私は、インターネットなどの情報化が人々のネットワーク化を促進し、それがソーシャルキャピタル醸成に役立っているという仮説を立て、大分コアラの事例で検証しようと試みたのだが、なかなか上手くいかなかった。

このほか、最近注目されている事例とパソコン通信時代からやってきたコアラと何がどう違うのかの検討を試みた。

また、地域情報化政策の受けてとしてのコアラを政策の意図とその実際のようなことの検討も試みた。

添付は、私の分担した原稿の目次とはじめに、まとめ、おわりにの元原稿である「17.doc」をダウンロード

他の執筆者の原稿の進捗状況を知らないので、最終的にどのような形にまとまったのか今現在は分からない。

原稿は未熟なのだが、研究会への出席や原稿作成を通して、いろいろなことを考えた。その一つは、現在私が係わっている事業にも関係してくるのだが、国の政策と地方自治体、それと住民との関係である。政策や補助金が持つ力や地域で何かやるうえでの多様な担い手やガバナンスの問題などなど・・今の仕事にも役立つ視点を得ることができた。

なお当初は、札幌エリアの動きも大分との比較で扱いたかったのだが、今回は出来なかった。

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2005年6月 3日 (金)

地域情報化の意味

reagional innovationでも触れましたが、地域情報化の研究会に参加しており、5月26日の研究会で私がご報告させていただいた折の資料「chiikijohoka.ppt」をダウンロード です。

  1. 地域情報化とは何か→ソーシャル・キャピタルを増加させる道具と考えました。
  2. 札幌エリアの地域情報化→
    (1)NCF(ネットワークコミュニティフォーラム)をきっかけに、市民活動の玉突き現象が起きている報告をしました。
    (2)その結果として、では札幌エリアのソーシャル・キャピタルは増加したのだろうかを既存データで読み取ってみました。
    (3)札幌エリアは確かに住みやすいが人間関係が疎、経済状況が弱、それぞれの活動が非連携など克服すべき課題をあげました。
  3. 札幌エリアの課題克服に情報化は役立つのか→
    (1)ここで細胞生物学を援用し、地方都市がべき法則を上手く使ってハブになるための方策を探ってみました。
    (2)ソーシャル・キャピタルをもう一段高めるための道具と予感とは何かという問題を提起してみました。
    ・NCFが盛り上がったのは、インターネットの衝撃(新しい時代の予感)によるのだが、現在では、限界も見えてしまった。もう一度ワクワクさせるためには、どんな道具とどんな予感が必要なのだろうか。

内容は、regional innovationのブログでぐじゅぐじゅ考えてきたことをまとめたものです。

報告について、いろいろなご意見を頂戴し、自分でもまた頭が動き出したりしておりますので、今後もう少し考えを続けていきたいと思っています。

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2005年5月13日 (金)

情報化で変わったこと、変わらなかったこと

これは、2004年に静岡市でお話させていただいた時の資料「shizuoka.ppt」をダウンロード です(パワーポイント)。

実は、静岡市(当時の清水市)で2001年頃に、前にご紹介したのと似た内容、つまり、インターネットを使うといろいろ便利ですよというお話をさせて頂きました。

同じ場所からお声が掛かることは残念ながら滅多にないのですが(話が面白ければ、またあの人に、となるのですが残念!!)、たまたま友人が居て、チャンスを頂きました。そこで、数年前から何が変わって、何が変わらなかったのかをお話させて頂きました。

自分でも「情報化」とか「インターネットの普及」とか安易に言ってきて、確かに便利にはなったのだけど、本質的に何か変わったのだろうか、という思いがありましたので、頭を整理するのに良いチャンスでした。

結論的には、以下のような内容になっています。 fuji

  1. 情報化で個人のパワーアップが進みつつあるが、まだ途についたばかり。
  2. 企業の情報化は、過去の情報の整理・加工部門では進んだけれど、問題発見や次の企画に活かすといった前向きの利用がなされていない(これは情報化というより、企業姿勢の問題)。
  3. 企業は顧客と対峙した関係で情報公開するというのではなく、顧客を一緒にものごとを創造していく仲間と捉える必要がある(個人がそれだけのパワーを持ちつつある)。

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中小企業に役立つインターネット

internet 2000~2002年頃には、まだまだ中小企業がインターネットを活用していませんでした。そこで、インターネットは毛嫌いしないで使ってみるとこんなメリットがありますよ、とお知らせしたくて、『成功事例から学ぶ ウェブショップ入門』という本を上梓しました。

ここで扱った事例などを使いながら、大学の公開講座や社会人の勉強会などでお話させていただきました。これは、そのうち、北見で使ったときの資料です(パワーポイント)「kitami.ppt」をダウンロード

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2005年5月11日 (水)

水産業とIT

『水産業の現状と高収益体質への転換-IT化で見ながら獲る漁業へ』2005年3月(本文)「honnbunn.doc」をダウンロード(別添)「betten.doc」をダウンロード (注)「chuu.doc」をダウンロード 

gyogyo IT技術を漁業分野に活用するにあたって、その顧客である日本の漁業が置かれている現状を概観したものです。

文部科学省の知的クラスター創成事業として、北海道では平成14年度から「札幌ITカロッツエリア構想」のもと研究事業が実施されてきました。その一つとして、北海道東海大学を中心とするチームで「空間情報活用型自律汎用プラットフォームの研究開発」を行ってきました。

このシステム自体は、どんな分野にも応用可能ですが、実用化にあたっては、北海道の主要産業である第一次産業に役立てたいということになりました。メンバーに漁船・漁具機器メーカーなどが含まれていたこともあり、漁業分野にターゲットを絞って開発を進めてきました。

この報告書は、それにあたって、顧客である水産業の動向と問題点、IT技術を活用する意味などを検討したものです。基本的には、手元資料という性格のものです。

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