2005年12月31日 (土)

ケータイ白書2006

インプレス社から「ケータイ白書2006」が刊行されました。モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)監修です。

うち、p.246に「『メディア』としての活用が進む携帯電話のビジネス利用最新事例」を執筆しました。元原稿なので、小見出しなど若干異なりますが、これがファイルです。「2005114.doc」をダウンロード

この白書の元になった翔泳社の「モバイルビジネス白書」2002を作成した折には、新しいメディアを企業がどう活用するかということに興味を持って、MCFの岸原さんに持ちかけ、MCFのネットワークを活用させてもらい、一緒に一から作り上げました。

これで、私は、この分野の第一人者になれると思っていたのですが、結局及び(講演や原稿依頼)があまり掛からず、思惑が外れてしまいました。コンテンツの動向としては、当然岸原さんですし、企業利用となると個別には、その企業に講演依頼が来まして、その全体を概観する仕事は来ませんでした。

こういう仕事が来れば、私がハブになり、そうなるといろいろな事例も事例のほうから寄ってくるものなのですが・・。そうなると、沢山の事例やいろいろな裏話から、大きな流れを読み込むことも出来るようになり、文字通り第一人者になれるのです。

ねらい目は良かったと思うのですが、事例を集めるだけに終わって、自分らしい何かを書ききれなかったのが駄目なのかもしれません。

このころ、ラインゴールドさんの「スマートモブズ」や正高さんの「ケータイを持ったサル」が出ましたが、こういう本はかけませんでした。

ハブになりそこねているうちに、ケータイ利用がどんどん拡大し、技術もどんどん変化し、私一人が見切れる範囲を超えて広がりました。結局、プロのインプレスさんが編集し、的確な著者をいろいろなところから集めてきて一冊に仕上げる、今のような形になっています。こういう形でないと、毎年、ビビッドな動きをまとめあげるのは難しいと思います。

また、ビビッドな動きの概観を捉える仕事は、金融機関のアナリストやケータイを対象としたコンサル会社が生まれるなど、そのなかで仕事をしている方々が担っています。私がマーケティングやコンサルなどで、この分野に係わっていない以上、動きを追いかける仕事は無理そうです。

そこで、ケータイ電話で日本経済が分かるといった本を作成しようと試みたのですが、現在途中で止まってしまっています。

私が今居るサッポロバレーは、携帯電話の組込ソフトを作っている企業が多いので、何かしら係われるのではないかと期待しているのですが、まだ見えていません。

一昨年まで、札幌ITカロッツェリアで空間情報を取得して利用するシステムを考えるプロジェクトに係わっていました。このブログの最初の漁業の報告書は、それに関連してまとめたものです。「ケータイ白書2006」では、そのときのメンバーである東亜建設さんの無人作業船の例が載っています。たまたま原稿を作成するので検索していたら見つけたのです。

このほかにも、センサーと携帯電話を結びつけて、遠隔地で動くものを監視するといった利用方法がずいぶん始まっていました。

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(追加)ここ数日の朝日新聞夕刊にケータイが新しいメディアとして社会に浸透してきたことが連載になっています。漫画で怖い場面になると、ケータイがブルブルと震えるというのがありました。もうあるのか、これからなのか分かりませんが、五感にも訴えやすいとなるとまたまた面白い使い方が増えそうです。

 ケータイは、いろいろな意味で、江戸末期の熟した文化の再来のような気がします。日本人が縦横無尽に発想を広げられるおもちゃのような実用品。まだまだ進化しそうですし、ここから北斎や十返舎一九などが生まれそう!

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2005年5月13日 (金)

日本のモバイルインターネット事情

北欧に訪問した折、携帯電話の研究開発で実績をあげているオールボー大学で「日本のモバイルインターネット事情」についてお話する時間を頂戴しました。denmark(図は、オールボーではなく、コペンハーゲンのレストラン街です。クリックすると拡大します。)

パワーポイントを使い、英文原稿を読み上げたのですが、下手くそな報告に研究員の皆さま寛容に聞いて下さいました。でも、内容(日本のケータイ事情)には、大変興味があるようでした。

その折の、元になった日本語原稿「mobile.doc」をダウンロード 、友達が英文化してくれた原稿「mobile_internet_in_japan_1.doc」をダウンロード 、英文化したパワーポイント「aalborg.ppt」をダウンロード です。

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2005年5月11日 (水)

携帯電話のオープン化

PCインターネットでは、約束ごとさえ守っていれば、どこのパソコンを使ってもよいし、どこのプロバイダーを選んでもよいし、ADSL回線もどこのを使ってもかまわない。

これに対し、携帯電話からのインターネット利用の場合には、NTTドコモと契約するならドコモの端末を購入し、まずは、「iモード」画面・メニューから利用する(最近では選べるようになりましたが)というように、ビジネス・アーキテクチャが非常にクローズドです(垂直的に統合されている)。

NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンと島が三つあるような感じです。もちろん電話やメールは他社の利用者につながりますが、絵文字などが上手く使えないこともあります。

自動車でも、同じ1500CCであったとしても、トヨタの部品と日産の部品は異なります。最近でこそ変わってきましたが、それぞれの部品メーカーが系列ごとに島のようになっています(もっとも、タイヤは標準化されていて、どの車にもとりつけられます)。ゲームも、任天堂とSCEとでは互換性がなく、やはり島になっています。日本の競争力が高い産業分野では、こうしたクローズドな製品が多いのです。

しかし、携帯電話は、誰でもが持つようになり、これをプラットフォームとしてさまざまなサービスが提供されやすくするため、垂直的に統合された現在の産業形態ではなく、レイヤーごとに参入しやすい形態にしようという議論(オープン化)が高まりました。

このため、監督官庁である総務省は、行政的にオープン化を進めてきました(レイヤー間のインターフェースをルール化し参入しやすくした)。しかしながら、実際には、目だった参入は起きず、相変わらず島状況が続いています。一方で、島がある現状を前提に、どの島にも対応できるサービスを提供する企業が出てきたり、メディアミックスを利用して公式サイトではなくとも、自社サイトに消費者を誘導するサービスが登場してきました。

この論文は、携帯電話のビジネス・アーキテクチャについて、現状とその問題点、新しい動きについてまとめたものです「keitai_open.doc」をダウンロード

なお、この論文には、書いていませんが、番号ポータビリティ(同じ番号のままキャリアを変更できる)について現在3社で話し合いが進められており、早ければ18年度に実施されるようです。そうなると、サービス内容によって消費者がキャリアを変えやすくなるため、大きな動きが出てくる可能性があります。

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携帯電話のビジネス利用

MCF(モバイルコンテンツフォーラム)と一緒に、2002年に『モバイルビジネス白書2002』を作成し、翔泳社から出版しました。

保有台数が急増した携帯電話は、マスメディアともPCインターネットとも違う非常に特異なメディアで、これをプラットフォームにしたさまざまな利用方法が生まれていました。これを包括的にまとめておきたいと思ったのです。

利用者動向調査は、ケータイによるアンケートで可能でしたし、コンテンツ・プロバイダーの動向については、MCFの会員企業に協力をあおぐことができました。しかしながら、既存の企業が、この新しいメディアをどうつかっているのかを包括的に調べるのは非常に難しく、さまざまな事例を積み重ねてまとめるほかありませんでした。

私は、全体の編集も手伝いましたが、主に、この既存企業の利用動向をまとめるのを担当しました。この原稿は、著作権が出版社にあるので、ここにはアップしません。

この白書は、毎年まとめようという話で、2003年にも原稿を作成したのですが、一緒にやっている他の人たちの仕事が遅れ、結局2003年には出版することができませんでした。ここにアップしているのは、この水子になってしまった原稿です「keitai_2003.doc」をダウンロード

原稿作成にあたっては、事例として紹介させていただいた企業の方々に原稿チェックなどをお願いしたのですが、大変失礼な結果となってしまいました。この年の企画は、リックテレコムから刊行する予定で、ここの雑誌に使われたケースをリニューアルして使うことにしていました。原稿の中にケーススタディとあるのは、それを指しています。

その後、2004年には、インプレスから『ケータイ白書2005』として後継本が出版されました。

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魔法のメディア「ケータイ」

(社)日本アパレル産業協会の雑誌『JAIC』2003年、No.87号に書かせてもらった原稿です。「JAIC.doc」をダウンロード この雑誌は、廃刊になっているので、原稿を再掲しても良いだろうと思いここで紹介することにしました。

原稿なので、実際の掲載とは少し違うかもしれません。

翔泳社から『モバイルビジネス白書2002』を出した頃に、ケータイというメディアの面白さ(誰もが持っている、24時間見に付けている、パーソナルなメディアである、着信があるとすぐに出る癖がついている)、この特性を活用すればいろいろなことができる・・といったことをいろいろな分野の人に知ってもらいたくて書きました。

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