2006年6月18日 (日)

電気通信紛争処理委員会の仕事

総務省の知人が早稲田で情報通信政策の講義を持っており、そのうちの1講義で紛争処理委員会の話をすることになった。

電気通信政策は、競争ルールを決めてどんどん自由化を進めており、何か問題が生じたら、紛争処理委員会が解決にあたるというように大きく変化している。紛争を処理するなかで、競争ルールに抜けがあれば、それを大臣に答申することも委員会の役割である。

委員会が設立されて最初の2年くらいは、紛争が生じ、その処理にあたりながら、競争ルールについても幾度か答申するなど、大きな役割を果たしてきた。このところ、紛争自体がほとんど起きていないが、これは、現在の競争環境のなかでは、ほぼ問題がなくなったからだと思われる。

一方で、技術進歩や参入の増大などにより、新しい競争環境が今後生じる可能性があるが、今は、踊り場のような感じだ。

今回、紛争処理のことを講義するにあたって、毎回ことに当たっていた時とは別に、改めて電気通信政策と委員会の関係を勉強し、私にとっても大変有意義であった。

添付資料は、その折の講義用資料と講義にあたって問題意識を持ってもらうために最初に学生にやってもらった小テストと解答例である。「funnso.ppt」をダウンロード 「qa.doc」をダウンロード

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