2011年11月 8日 (火)

田無ソメ研

地域イノベーション論として、今回は、筆者が係っている地元田無のグループを取り上げた。

作成にあたっては、MLメンバーから貴重な意見をたくさん頂戴した。

田無ソメ研の活動から地域づくりを考える前半「someken_sono1.doc」をダウンロード

田無ソメ研の活動から地域づくりを考える後半「someken_sono2.doc」をダウンロード

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2011年10月 2日 (日)

名張市の都市内分権と名張市国津の『アララギプラン』

母を介護していた頃、現場に出かけられないので、HPなどでいろいろな情報を得て勉強していた。

その折、気になった情報を「地域イノベーション」のブログに備忘録代わりに書いていた。

三重県名張市が都市内分権を進めていること、また、名張市の中の国津地域が独自に地域計画(ビジョン)を作っていることが書かれていた。当時、市町村合併の意味ってあるのだろうか、生活圏の自治が大切なのではないかなどと思っていたからだ。

そこで、都市内分権にも興味を持ち、また自分たちでビジョンを作ったなんて面白いなぁと思い、メモっていたところ、国津地域でビジョンづくりに係った方からコメントを頂戴した。

自分が係ったので、その経緯などについてお話できますというものだった。

母が昨年亡くなり、ある意味自由の身になったこともあり、早速このお誘いに乗ることにした。若い女性ならメールだけのお誘いに乗るのは危険だろうが、まぁ、歳も歳だしと4月の最初に訪問した。

前にアップしたこらぼ屋も三重だし、こちらのアポも取れたので、合わせて出かけた。

メールをくれたHさんは、実は市役所の職員(部長さん)で、私への対応は、仕事外なので、なんと休みを取って、いろいろご案内頂いた。

Hさんは、ぼそぼそお話されるので(ごめんなさい)、最初はよく分からなかったのだが、改めて自分なりにレポートをまとめてみると、とても重要なことを一杯教えてもらっていた。

一番重要なことは、都市内分権と国津のビジョンづくりは、同じように見えるが違うということであった。

名張市は、都市内分権を進めており、これはこれで凄いのだが、ある意味、市長(行政)が理想を掲げて進めている。これに対し、国津地域のビジョン作りは、下から(住民から)作り出した。

名張市は、政策的に都市内分権を進めている。今後、各地域が自発的に自らの地域ビジョンを策定し、それを実行していけるようになることが期待されている。この過程で、各地域に、真の「住民主体のまちづくり」(自治力)がついてくれたら、素晴らしい。

一方、国津の場合には、住民たちが自分たちの手で、平成9年に地域ビジョンを作り、ビジョンに描かれた夢を実現するために、住民自ら動いてきた。

国津は、高齢化も過疎化もまだ進んでいる最中であり、何でこのやり方を褒めるのかと思われるかもしれない。詳細はレポートを読んでいただくとして、国津は、名張市のトトロのいる郷になろうというコンセプトでビジョンを作った。だから、人口は減少しても、名張市民にとって重要な意味を持つ地域になろうと考えており、それを実現するために、いろいろな努力をしている。

それも、誰かがリーダーになるのではなく、名張を愛するいろいろな人たちが、それぞれ自分の出来ることをやっている。

今回の震災では、「それぞれの人が自分の出来ることで被災者を応援しよう」という考え方が広がったが、国津地域は、これをやってきた。

地域を活性化させるためのいろいろなヒントが国津の活動から読み取ることができる。

メールからのお誘いも、今回は、非常に為になった。

名張市の都市内分権「nabarishi_toshinaibunken.doc」をダウンロード

名張国津地区のアララギプラン「nabari_kunitsu_araragiplan.doc」をダウンロード


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2011年7月24日 (日)

海士町

6月初めに念願の島根県隠岐郡海士町に訪問するチャンスを得た。

今回は、その報告だ。

山内現町長になってからの産業振興策(特に凍結設備のCAS)が話題であったが、それ以前から、若手行政職員に危機意識があったことが革新町長登場の背景になっていることが分かった。

高学歴のIターン者が活躍していることでも有名だ。田舎ではなかなか得られない優秀な人財が役場や新産業振興で活躍している。これは、他の町からしてみたら羨ましいことだろう。

海士町では、昔から、「よそ者」の眼を大切に思っており、交流に力を入れてきたことによる。友達の友達が友達を連れてくるという関係でIターン者が増えている。現在の若者は、自分とフィーリングの合う人の話は信頼するからだ。彼らは、自分の活躍の場を見つけ出し、イキイキと自律的に動いている。

この若者たちは、日本の原風景ともいえるこの島の暮らしを大切に思い、そこに日本の新しい暮らし方のヒントがあるのではないかと感じている。半農半漁+αで持続可能な暮らしを実現し、それを海士町から発信したいと考えている。

私自身、心ではこれに賛同しているのだが、「経済成長しなければ日本はやっていけない」というような考え方の人たちに、きちんと説明するだけの力がまだない。これは、私の宿題だ。

前半「AMA1.doc」をダウンロード

後半「ama.doc」をダウンロード

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2011年6月 4日 (土)

子育てタクシー®

スケールアウト2として子育てタクシーを取り上げた。「kosodate.doc」をダウンロード

香川県高松市の子育て支援組織「わははネット」がお母さんたちの要望に応えて、地域で始めたのが最初だが、全国から視察が相次ぎ、サービスの質がバラバラになり、問題が起きてからでは遅いと、全国組織を立ち上げたものだ。

現在「子育てタクシー®」は、全国子育てタクシー協会の商標登録になっており、「®」をつけないといけないようだ。

山形県や岐阜県など、「子育てタクシー®」を地域に増やすことで、子育てしやすい環境を作ろうと、養成講座受講料やチャイルドシート購入などにかかる費用の一部を負担する自治体も出てきた。現在、24都道府県、98社に広がっている。

私は、当初、一方にニーズがあり、一方タクシー会社も競争が激しいので、ニーズに沿った子育て支援タクシーは、どんどん導入が進むのではないかと思っていたが、実際には、むずかしい面もあるらしい。

経営が厳しいタクシー会社にとって、初期投資に係る費用を、なかなか先行投資として考えられなかったり、ノルマで働くドライバーにとって、手間のかかるサービスには手を挙げにくい面もあるようだ。

また、「子育てタクシー®」の場合、養成講座を開くには、タクシー会社は、地元の子育て支援組織と連携し、支援組織が講座を組み立てるのだが、支援組織自体が成熟していない地域もある。

いろいろな障害があるものの、それぞれの地域で、それぞれのやり方でなんとか子育てしやすい環境を作り上げようと努力している。

今回の震災で、「自分に出来ることを考えて、やれることをやる」ということが普及した。

わははネットが始めた「子育てタクシー®」は、単に行政に頼るのではなく、必要ならば、自分たちが知恵を出したり、時には行政や企業を巻き込むなどして望ましい環境を自ら作り出していくことを、先行してやってきたと思う。

今、「子育てタクシー®」が空白である地域も、同じように、自分たちの手で、作り出していくことを学んで行くに違いない。

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2011年5月12日 (木)

スケールアウト(こらぼ屋)

日本の地域活性化は、その地域をどうするかというところから始まるため、それを全国的に展開しようということになかなかなりにくい。

一方、社会起業家がやる事業は、社会を変革することを目的としているので、事業を全国、さらに海外にまで素早く展開したいと考える。

しかし、地域ごとに違いがあるので、スケールアウトしようとする。

スケールアウトとはコンピュータ用語で、ひとつのサーバーの能力を上げる場合がスケールアップで、そうではなく、いくつものサーバーをつなげて結果として能力を高めることをスケールアウトという。社会を変革するには、スケールアウトが適している。

日本でも、ある地域で始まった試みを標準化し、全国展開しようとしている例も出てきている。その一つとして、今回は、三重県四日市の「こらぼ屋」がはじめたワンデイシェフ・システムを取り上げる。「onedayshef.doc」をダウンロード

主婦など素人さんが、日替わりで食事を提供するというもので、素人シェフには、張り合いが生まれ、地域のコミュニティが活発化するというのが狙いだ。

ワンデイシェフ・システムを考え出した海山さんは、さらに狭い地域で展開する結縁屋台+サロンを提案している。

スケールアウトではないが、西東京市でも、仙人の家というサロンがまもなくオープンになるし、小平市でタウンキッチンをやっていたところにコミュニティスペースを拡張するらしい。

こういうのは、流れなのだろう。

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2011年3月25日 (金)

皆が働ける仕組みづくり(いろどりほか)

第二弾として、皆が働ける仕組みづくりを書きました。

分量が多いので2つに分けました。

1つ目は、田舎の話。徳島県上勝町のいろどりもそうですが、農村では、主婦やおばあちゃんたちが地元の農産物を売ったり、加工して売ったりして元気です。「minnahataraku1.doc」をダウンロード

関満博さんは、「農産物直売所」「農産物加工所」「農村レストラン」を中山間地域を元気にする三点セットと呼んでいる。

ともかく、こうしたことを通して、お小遣いを儲けたり、それで褒められたり、孫に喜ばれたりすることで、嬉しくなる。自分たちが役に立っているという居場所を見つけて元気になり、それに刺激されて、男性も、地域も元気になるといった話だ。

こうした話を見聞きして、田舎のおばあちゃんたちは羨ましいなかと思った。都会のおばあちゃんは、何をしたら良いのだろう。また、私もそうだが、「おふくろの味」なんかを作れるわけもなく、会社勤めをしてきたおじいおさんたちは、どうしたら良いのだろうと思った。

そこで、2つ目は、都会のおじいさん、おばあさんを活躍させるにはどうしたらよいかの話である。「minnahataraku.doc」をダウンロード

一つは、横浜市がやっている、元気な高齢者が介護サービスをするとポイントがたまり、現金化できる仕組み、もう一つは、パソナグループがやっている、元エグゼクティブをプールして、彼らの持つ実績やノウハウを再活用する仕組みの話。

高齢化・少子化が進むなかで、経営資源であるヒトをもっと上手に活用したら、日本は元気になるのではないかと思うというのをまとめたもの。

今回は、高齢者を取り上げたが、もしかすると、これは、若者や壮年者や主婦などにも当てはまるのではないかと思っている。これについては、もう少し研究したい。

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岩手県藤沢町の医療につぃて

授業も終わり、放っておくと怠けてしまいそうだし、授業で集めた情報をそのままにするのももったいないと思い、戦略経営研究所(株)エス・ケイ・ケイ(SML)のHPに毎月原稿を書かせてもらうことにした。

しかし、まだそちらのHPリニューアルが出来ていないため、当面、こちらにアップしておくことにした。

第一弾には、岩手県藤沢町を取り上げた。

別ブログ「地域イノベーション」では、幾度も取り上げた事例だが、この町は、1つには、30年以上かけて自治会を中心に住民主体のまちづくりをしてきた。これは有名な話で本も出ているのだが、数日の調査訪問では、本当に自治が根付いているのかが正直分からなかった。

自治会長さんのお話は、聞いたけれども、暮らしてみないことには、本当のところがよく分からないのだ。

うがった見方をすると、元町長・行政主導でなされたもので、本当の民主主義なのかどうかが自信が持てない。

そこで、今回は、藤沢方式とも呼ばれている医療・福祉を取り上げた。

予防を中心に、保健、医療、福祉を一体的に行うもので、このおかげで医療費が削減され、在宅医療で自宅で死んでいけるというものだ。

これについては、凄く羨ましいとは思うのだが、町に医療機関が町立のしかない田舎だからこそできるのかもしれない。

都会には、大きな病院もあるが、たくさんの民間の医者がおり、こうした健康、医療、福祉の一体的な取り組みはやりにくいように思う。でも、藤沢の姿は、あるべき方向とは思う。都会で、どのように実施するのかには、知恵がいるのだろう。

ともかく、原稿は、これ。「fujisawairyo.pdf」をダウンロード

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