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April 24, 2005

断片化するウェブ

同じネットワークでも、向き付けされたネットワークでは、四大陸に分裂しています。向き付けされたネットワークとは、たとえば、食物連鎖が代表です。たとえば、ラッコはウニを食べ、ウニは昆布を食べますが、昆布はウニを食べません。新しい論文に引用された論文からは、新しい論文を発見することはできません。

このような向き付けされたネットワークでは、

  • (1)中央大陸(どのノードも他のすべてのノードとつながっている)
  • (2)IN大陸(IN大陸にあるウェブページから中央大陸には行けるが、そこからふたたびIN大陸には戻れない)
  • (3)OUT大陸(中央大陸からOUT大陸にあるノードには行けるが、いったん中央大陸から出ると、OUT大陸からは戻れない
  • (4)島(相互リンクしあうページの孤立したグループ)

・・と四大陸に分かれます。

ネットワークのリンク形態が具体的にそうなっているというわけではありませんが、現在の日本における情報の流れは、まさにこのようになっています。日本の政策や情報のほとんどは、(1)の中央大陸のなかで生み出されます。地方は、中央(東京)の情報を得たいと思い情報収集に励みます。しかし、中央(東京)は、地方の情報を得たいと思っていないので、地方と中央(東京)という関係では、(2)のINの関係となっています。他方、中央(東京)から地方には、情報が一方通行で流れてきます(3)。地方の住民レベルの情報は、(4)の島となっています。

地方がこうした情報の流れを変えたいと思っても、情報欲求に向きがある以上、それは無理です。地方分権が進み、A地域は、中央(東京)の情報ではなく、他の地域の情報を得ようと思ったり、B地域と連携して何かやろうという発想になれば、互いがリンクしあい、(1)の中央大陸の住民になります。

先進的なA地域の取り組みが注目され、他地域や中央(東京)がそこから学ぼうと思えば、A地域がハブになることもあるでしょう。

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