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April 19, 2005

異端者の濃度が高まるとスイッチがオンになる

「細胞生物学では、シグナル分子の濃度がある閾値を超えると、化学反応を通して、ある遺伝子が発現し、それによってあるタンパク質が作られ、細胞の状態が変わる」と考えるそうです。

さらに、「Aという遺伝子が働いてA’というタンパク質をつくり、Bという遺伝子が働いてB’というタンパク質ができると、今度はA’とB’とが反応してある機能が発現する」というように、遺伝子発現の組み合わせによる働きを考えるとのことです。

これを地域に応用すると、どのようなことが考えられるでしょうか。

よく、地域活性化には、「よそ者、ばか者、若者」が必要というようなことを言われます。これは、昔からの価値観に捉われない人が刺激になって地域が活性化されるといった意味です。

1.地域のなかで従来の価値観に捉われない人が何かを始めると、最初は異端者として無視されるか、嫌われるけれども、それに同調する人がだんだん増えてある閾値を超えると、化学反応が起こり、NPOなどの組織(タンパク質)が生まれる。

2.さらに、A’という活動とB’という活動が互いに刺激しあって、次の段階の動き(たとえば行政を動かす、あるいは新しい事業が誕生する)につながる。

・・といったようなイメージではないでしょうか。

札幌には、個々にはさまざまな動きがあるのですが、それが形にならないのは、まだ閾値を超えていないのかもしれません。どうやったら遺伝子の働きをオンにする濃度が高まるのか、濃度が高まりにくい条件があるのか・・こんなことも考えてみたいと思います。

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