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April 18, 2005

無用の有用性

生命科学の考え方を地域に援用するにあたっては、金子邦彦『生命とは何か』を参考にしています。しかし、私にとっては難解なので、間違えた使い方をしているかもしれないことをお断りしておきます。

さて、そのなかに「無用の有用性」について書かれた箇所があります。遺伝子は状況に応じて多様な機能を使い分けるし、ある機能を果たす遺伝子は一つとは限らない・・というように、生物システムは非常に複雑なのだが、これは、環境が激変したときにも対応できるようになっているのではないかというのです。

クラスのなかで成績の悪い子供でも、運動会では一等賞を獲ったり、1年生の時には成績が悪かったけれども、2年生になって理科の観察を通して勉強が面白くなり、一気に成績も上がるというのと同じでしょうか。あるいは、成績の悪い子が、遠足で台風に会ったときに、リーダーシップを発揮して皆をまとめあげたということと似ていると思います。

これを地域に置き換えると、どういうことが言えるでしょうか。

サッポロバレーは、小粒の企業ばかりなので駄目だと切り捨てるのではなく、それが活きるチャンスがあるかもしれない、あるいは、環境が激変するとむしろ成功するかもしれない・・と考えるのも一つでしょう。

第一次産業というこれまでは、もう無視してもよいのではないかと思われていた産業がIT化によって大きく変わりつつあります。北海道は、第一次産業では日本でトップクラスです。ここに札幌のIT企業が活躍できるチャンスが生まれるかもしれません。

東京の目、あるいはグローバル経済の基準でみると、北海道には、無用と思われるものしかありません。しかし、環境が激変し、無用のものが有用になる未来が足元に来ているかもしれません。

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