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June 06, 2005

実験主義

エクセレント・カンパニーにみられる8つの項目のうち、1.行動重視、つまり実験主義は、非常に重要だと思います。

シリコンバレーが成功している要因は、1000に3つしか成功しないなら、分母を大きくして成功する数を増やすというものです。人間は完璧な予測などできないのだから、数を打って当るものを見つけ出そうというのです。

エクセレント・カンパニーは社内で実験をし、駄目ならすぐ止めるというのですが、シリコンバレーは、それを地域全体でやっているのです。エクセレント・カンパニーが書かれた頃には、それほど進んでいなかったオープン化、ネットワーク化の動きがシリコンバレーのモデルを生んだともいえます。

良き時代の日本の大企業(ぎしぎしに管理していない)では、企業の方針としては没になっても、担当者がどうしてもやりたくって、こっそり温めていた研究や企画が後に日の目を見、それがその企業を救うこともありました。

良く刑事ドラマで、全体の方針に疑問をもつベテラン刑事がこっそり自分なりの捜査をし、真犯人を突き止めるというストーリーがありますが、日本人は、こういうのが好きなのかもしれません。

「こっそり」やるのではなく、これをルール化しているのがエクセレント・カンパニーというわけです。真犯人を挙げるという目的が明確で、警察官としてやってはいけない価値観が共有されているなら、捜査は自主性を持たせたほうが結果良しというものです。

北欧では、しばしば、国として解決しなければならない課題について、地域ごとに解決方法を実験し、成果をあげたやり方を他地域も導入するということが行われています。在宅介護や産学連携などでそうしたことがなされました。

日本の地域も、実験主義を宣言し、失敗を恐れずにいろいろやってみる(もちろん、ただやるのではなく、そこから何を得るかを考えながらやる)・・といったチャレンジ性と柔軟性を持つと面白いのではないでしょうか。

議員や首長のアイデアで、「ただ場当たり的にいろいろやる」というのではなく、何を解決するために、こういう実験をし、良ければ本格採用するし、悪ければその原因を探って次につなげるという態度が前提です・・念のため。

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