「地域」としての知識創造5-情報冗長性、多様な視野、正当性
商品開発の場合、異質な個が集まって対話することにより、情報冗長性が生じる(専門領域でない分野についても知識を得る)。これによって、お互いが相手の領域に踏み込み、それまで気がつかなかった問題点が新たに生み出される。
これは、地域で解決すべき課題を検討する場合にも当てはまると思われます。
先の例で言えば、小学校の総合学習をどのようにするかについて、学校の先生や父兄だけでなく地域のさまざまな職業や立場の人が参加していれば、小学校の教育に期待する内容がそれぞれ異なり、多様な視野からの検討が加えられることになります。
たとえば、海外経験の長い商社マンが加わっていれば、世界のなかの日本について考えさせたいと言うでしょうし、年配の人がいれば、農業のように食糧が育つことを理解させたい、あるいは、ものづくりを体験して欲しい、地域の一員であることを意識させたいなどなど。
一方で、危ないことはさせたくない、小学生には無理だ、中途半端に教えると却ってよくないなどの反対意見もあるでしょう。また、誰が教えるのか、費用はどうするのか、場所はどうするのかという問題も出てきます。
こういうなかで、たとえば、「子供は地域で育てる」という考えが生まれ、地域の人にボランティアで先生になってもらおう、そして授業を通して、いろいろな人に感謝する心を持つようにしようという大枠が決まってきます。
その後、具体化させるにあたって、ソバ屋が先生になり、ソバ打ち体験をしようとなる。でもただソバを打つだけでは学習にならないので、ソバが育つまでを自習してはどうかと教師が意見を言う。ところが栄養士から、ソバアレルギーの子供がいるかもしれないというアドバイスが出て、豆腐作りに変更になる・・といった具合だ。
また、学校に部外者が入って事件がおきている今日、父兄ではない地域の人にどこまで門戸を広げるのかといった問題をクリアする必要があります。この場合、「子供は地域で育てる」という考え方を地域で共有する(正当化する)ことが大切です。
企業の場合には、社長だが、総合学習の場合には、校長、教育委員会、市長や議会などでの公認が必要になってくると思われます(地域によって、誰がリーダーシップを発揮するか異なるでしょう)。
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