「地域」としての知識創造1-成員個人の思いと自律性
それでは、いよいよ、「組織としての知識創造」の組織を地域に置き換えて考えていくことにしたいと思います。それにあたって、6月6日に列挙した命題10について一つづつ検討して行くことにします。
まずは、フェーズ1:個人レベルの知識創造の命題1と2です。
命題1:組織的知識創造の源泉は組織内の個人的知識創造であり、その個人的な知識創造は組織成員の意図(思い)と与えられる自律性とによって促進される。
命題1’:地域的知識創造の源泉は地域内の個人的知識創造であり、その個人的な知識創造は地域成員の意図(思い)と与えられる自律性とによって促進される。
ここで「地域」といった場合、具体的に何を指すのかが問題です。地域は、さまざまなものの集合体です。たとえば、行政(地方自治体)、議会、市民(企業、商店街、業界団体、NPO、個人などなど)という見方ができます。
地方自治体(市役所、町役場)の場合、命題1にみるように、成員の思いや自律性が発揮できる組織であるかどうかが鍵のようです。いわば、エクセレント・カンパニーのような組織です。
たとえば、良い結果をもたらす試みであれば失敗を恐れずにやることが許されるといった自治体文化があり、思いのある職員がかなり自主的に企業家精神を発揮できるような組織です。
上手く行っている自治体の場合、首長がそうした試みに反対する保守派に対し、ある程度の防波堤になってくれている。そして、市民がそうした試みを支援し、議会もそれに賛成するといったような体制が取れていることが多いです。
思いのある職員が自治体のなかだけでなく、市民をも上手く巻き込み、地域全体の支援をとりつける。あるいは、逆に、市民の間にあるニーズを自治体職員が汲み上げ、それを行政に活かすということもあります。
自治体の職員は、小学生の父親であったり、地元サッカークラブのメンバーであったりします。そうしたいろいろなサークルが重なり合うことで情報が上手く行き来しているようです。
地方自治体ではなく、商店街や任意の集まりが主体となって知識を創造することもあると思いますが、その場合には、基本的に個人は自由なので、思いのある個人が自律的に動くのは言うまでもないということになります。
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Comments
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