企業家的「地域」
ベストは、現在を「新しい競争」の時代と規定し、従来の競争の時代には階層的企業が中心であったが、新しい競争の時代には、「企業家的企業」が中心を占めると言っています。新しい競争における戦略的行動の中心は、市場反応的活動ではなく、市場創造的活動であるとしています。
彼は、企業家的企業の特徴として、次の3つをあげています。
- 企業家的企業は、価格競争ではなく、新しい商品、新しい市場、新しい技術、新しい供給源、および新しい組織形態を創造することによって競争する。
・階層的企業にとって競争領域は与えられるものであるのに対し、企業家的企業は自ら競争領域を選択する。 - 企業家的企業は、単に費用最小化によって利潤を極大化するのではなく、製品と工程および組織における革新に基づいて戦略的優位を追求する。
・革新の源泉は、専門エンジニアに限らず、組織が集合的に企業家的役割を遂行する。 - 企業家的企業は、継続的に革新を追及し学習する組織である。
ここで言う企業家的企業は、企業家的「地域」と読みかえることが可能ではないでしょうか。

Comments
「埼玉の森」と申します。
企業家的地域と呼ぶことは可能だと思います。
このみさんは、「地域」を一つの有機的単位であるとかんがえていますよねー。つまり、一つの地域が有機的な企業的組織として新しい価値を生み出し他の地域へ提供することにより、他の地域で生産された価値と交換することができる。
即ちより豊かになることができます。地域そのものが一つの企業であるとの考え方ですね。
また、地域は多数の企業の集合体ととらえると、地域を構成する企業が企業家的企業であれば、その地域の中で豊かな交換が行われます。そしてその地域は繁栄すると考えられます。
地域の理想は、企業家的企業の集合体であることですね。その理想を達成した地域は、「企業家的地域」と言えるのではないでしょうか。
Posted by: 埼玉の森 | June 05, 2005 at 07:00 AM
埼玉の森さん
コメントありがとうございます。
はい、地域が一つの有機的単位になればよいと思っています。一つとみるのか、多層とみるのかまだ固まっていませんが。
地域に企業家的企業がたくさん居てくれたら申し分ありません。企業家的NPOや企業家的人材でも良いと思います。ここでの「企業家」というのは、「企てる人」といったような意味です。
ただ、どうしたらそうなるのか、それを加速できるのか、これが課題です。
Posted by: このみ | June 05, 2005 at 10:50 AM
はじめまして。
「どうしたらそうなるのか、それを加速できるのか」という課題は私自身も考えさせられています。既存の企業では経営層の過去の経験に依存している部分が多分に占めており、「石橋をたたいて渡る」といった感が否めないと思います。金融庁と各金融機関の調整による波及効果だとは思いますが・・・。
又、「企てる人」に気付かれる人間も少ないのでは・・・。
地域に貢献せねばならない(引いては環境問題を含め)企業が現状は「ゴーイング・コンサ-ン」のみにしがみついていなければならない状況なのですから。
なんとか打破して、皆が裕福に成ればよいのですが・・・。
ps.先日マイリストに登録させて頂きました。
(勝手にすみません。)
Posted by: ゴリラ | June 05, 2005 at 01:48 PM
ゴリラさん
コメントありがとうございます。
繊維関係の中小企業を見る仕事をちょっとやっています。親父がなかなか息子に譲らないようです(ゴリラさんが二代目なのかただの社員なのか不明ですが)。
昔ある産地に「若手経営者が集まるから」と呼ばれてヨダレをたらして行きましたら、若手がしみだらけの爺さんばっかりだったのでガッカリした経験があります。
確かに、息子も格好だけ考えて商売が出来ないという問題もあるのですが、少しづつ経験させて失敗させる機会を作ることも必要と思います。
高齢化社会ですが、江戸時代の隠居制度のように、上手に世代交代していく工夫が欲しいですね。
Posted by: このみ | June 05, 2005 at 05:10 PM