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November 20, 2005

関係者がいっぱい

地域で仕事をするというのはこういうことかと関心している。

それは、この知的クラスター創成事業をするにあたって、権限がある?意見を言う?人が山ほどいることだ。

この事業は、どの地域でもそうなのだろうか。本部会議があって、研究推進WGがあって、事業化推進WGがあって、四役会議があって、評価委員会があって・・まだまだ私の知らない会議があるかもしれない!本部会議は、北大、道庁、札幌市などの偉い人が名を連ねている。これによって、地域全体の事業であることになる。

お金を出しているのは、文科省だが、その窓口は道庁である。このほか、道や市も独自にお金を用意してくれている。北大は、先生方が研究者として参加しているし、サーバーなども使わせてもらっている。北大は、理系なので、小樽商大の先生が本部長となっている。

このため何かことあるごとに、たくさんの偉い人にご説明に行き、ご意見を伺わなければならない。偉い人は、この仕事がメインではないから、日程を合わせるのも大変だ。そうかといって、説明日が遅れ、俺は聞いていないということになるとこれまた大変だ。

それぞれの偉い人は、ご意見を聞かれれば何か言わざるを得ないので、何か言ってくれる。そうなると、またこれがひと騒動となる。自分は、飾りなのだから、よきにあしらえと言えばよさそうなものだが、皆それぞれ偉いと思っているから大変だ。

おまけに、一体、誰が本当には偉くって、責任をとってくれるのか、方向性を出してくれるのかが全く分からない。

偉い役職になっている人が責任と方向性を打ち出せる人とは限らない。組織が上位なので、偉い役職になっているが、そういう人は、本来の組織では、外れた人だったりする。

実質的に動かしているのは、どうやらAさんらしいのだが、Aさんは、あくまで黒子に徹している。これは、Aさんの美学なのか、出る杭は打たれるからなのか分からない。Aさんは、黒子なので、具体的な指示は出さない。しかし、あれは待て、これはこちらも立てろなどと微妙なニュアンスの意見を言う。

道庁は一つかと思うとそのなかも勢力争いがある。勢力争いも、二つではなく、三つ巴だったりする。

だから、誰が命令したことをやればよいのかがまったく霧の中なのだ。本来の役職の人に言われてやると、黒子のAさんに待てと言われる。黒子のAさんに言われたようにやると、別の役職の人に早くやれと言われる。

表向きも、前述のように、いろいろな偉い人に説明や根回しに行かなければならない上に、裏の差配者もいるので、裏のご意見も聞いて回らなければならない。

たかが一つのことを決めるのに、最低10人の人の意見を聞かなければならない。右足を上げるのに10人、次に左足を上げるのに10人、途中で下げろということになるので、転んで足をくじいてしまう。そこで、また最初からやりなおし・・といった具合だ。

また、道庁は、文科省の窓口なので、文科省の意向を斟酌してああだこうだと言うのだが、組織ではよくあるように、上の人はaをやれと思っていても、間の人は心配なので、aからzまでやれと下に命令することになる。

大きなポイントを決めて、それなりの立場の人が即決し、即断すればよいものを、ねずみがうろうろするように、大の大人が大勢でウロウウロウロウロ、ああでもない、こうでもないと小さな檻のなかをただ回っている。

しまいに、この事業の目的がなんだったのか見えなくなってしまう。

世の中がものすごいスピードで動いているのに、こんなことやっていて良いのだろうか。

税金と人材の無駄遣いだ。

それとも、地域で仕事をするって、こういうことなのだろうか。

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幼馴染

文科省の知的クラスター創成事業、札幌ITカロッツェリア構想の手伝いをしている。

サッポロバレーと呼ばれるIT企業群が集積しており、これをもう一段強くするためにはじめられた事業だ。

IT企業の社長たちは、30代、40代、50代である。

私は、彼らが大人になってから、企業の社長だと思って名刺交換し、付き合いはじめているので、大人だと思っている。

しかし、どうやら社長同士は、学生の頃から知り合い、同じ地域で仕事をし、あるときは同じ会社に席を置いて働いてきて、10年、20年と付き合っている幼馴染なのだ。

だから、あいつがどんなやつか、困ったとき助けてくれたやつか、いざとなると逃げるやつか、昔付き合っていた女は誰などなど、弱味も、嫌なところも、皆分かり合っているらしい。

前職で、学生たちが大学生になっても、江別とか小樽とか、それぞれの地元の仲間と夜とか土日とかいつも集まって遊びあかしているのに驚いた。東京の経験で、大学生ともなれば、学校やクラブ活動などが面白くなり、中学や高校時代の友達とは疎遠になると思っていたからだ。地元の仲間との付き合いのなかで、親分肌の子供が居て、仲間の揉め事を差配するなど、昔あったという若者講のようで、これは良いと思い、またいくつになってもそうした友達が回りにいるなんて、ある意味うらやましかった。

ところが、どうやら、IT企業の社長も、同じようなのだ。

サッポロバレーは、「ビズ・カフェ」という喫茶店兼セミナーハウスのような場所を持っていて、そこで三々五々集まって、勉強したり、情報交換していることが知られている。最近では、特に、次世代を育てるという意味で、学生などを中心に運営されている。

しかし、これは、表のビズ・カフェであって、夜になると、IT企業の社長たちが集まる裏のビズ・カフェもあるらしい。昼間なかなかつかまらない社長も、ここに来ると会えるようだ。

情報交換の場があるというのは、良いことだし、互いに裏も表も分かり合った同士が仕事をするのは、信頼関係もあって効率が良いだろう。しかし、学生たちの行動から類推すると、居心地の良い仲間との付き合いから外に出ようとしないで、小さく固まっているように思われる。

また、法人としての企業同士なら、ある目的を達成するために、メリットのある企業間連携をするのだろうが、裏も表も知り合った同士なので、あいつと組むのは嫌だという非常に個人レベルの話に留まってしまう。

そうかといって、外人部隊には、心を許さない。

こうして、同じような面子で集まっているので、大きな化学反応も起きなければ、小さな差異にこだわるといった砂粒の集まりのままになっている。

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