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December 31, 2005

設計科学 その3

2.設計の支援/制約条件:新規プログラムと既成プログラムとの関連

○「設計」は、何らかのプログラムの設計である。

○オゾン層の回復など物質界の設計は、「物理科学法則」を支援/制約条件にしてプログラムが設計される。

○遺伝子組換え作物など生物界の設計は、「遺伝的プログラム」を支援/制約条件にしてプログラムが設計される。

○とすれば、人間界の設計の場合、いかなる支援/制約条件のもとでプログラムが設計されるのか。

○社会的設計や社会的意思決定において、物理工学的設計における物理科学法則に匹敵する支援/制約条件となるのは、「変えることが困難だと認識」された、あるいは「変えるべきでないと評価」された既成の社会的プログラム、すなわち変更困難/変更不可とされる既存の価値観や倫理や慣習や制度や法律やソフトローである。これをロバスト(robust)な設計プログラムと呼ぶことにする。

所与の設計に関連する既成プログラムの「ロバスト性」の判断が、新規プログラムの創意工夫と並んで、設計をめぐる最大の争点の一つとなる。

・・robust:がっしりした、強い

・・ここは、既存の価値観や制度が新しいものを作り上げるときの制約になるということなら実感としてよく分かる。

・・しかし、物質界の設計が物理科学法則に支援/制約されるというたとえから考えると物理科学法則がときには、縛りになるとも読める。が、一方で、物理科学法則(認知科学から生まれた)と既存の価値観や制度とを同じにしているところがなんだか分かりにくい。

でも、ここもまぁ、置いておくことにして、先へ進む。

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