あとづけ
Nさんの話を聞いて心配になり、もっといろいろ煮詰めないといけないと、「ものづくりIT工房」でプロデューサ機能を担ってくれるというP社の社長に会いに行った。
Nさんに聞いた話を受け売りでし、Pさんにどう思うかと聞いてみた。ところが、一笑に付されてしまった。
Pさんが言うには、Nさんは大企業に勤めていたからこういう言い方をするが、これは後付けである。実際には、思い込みで作り、売れたら後付けしているはず。大企業だから信用もあり、販路もあるので買う人がいる。
中小企業の場合は、ともかく売れるようにする。製品化したけれど売れないものがあれば、それをブラッシュアップし、売れるようにする。お客が欲しいといえば、それにあわせて作り直す。自分は、プロデューサー機能を果たすといったが、メーカーになるわけではない。ニーズとシーズをつないだら上手くいくもの、ブラッシュアップしたら上手くいくものが必ずあるので、そのつなぎをする。
自分が何故こういうことを言うかというと、IT企業を見ていて、あるいは他業界の企業を見てきて、折角作ったのに売れない製品、良い製品を作っているのにシャイで売り方を知らない企業などを沢山見ているから。今あるものを見つけ出して何かすれば、売れるものが沢山ある。北海道のIT企業は、それなりに技術レベルは高い。自分は調整役、企業と企業、技術と技術のコーディネートをする。技術を製品に、さらに商品にする。自分のような企業が20人、30人といれば、北海道には売れるものがあるし、北海道が元気になる。
・・・とのことであった。
Nさんも、私に、自分の経験を話しながらも、でも、自分のは、大企業のやり方で、どうも中小企業は、こうではないらしいのだが・・・と言っていた。
「ものづくりIT工房」の絵を描いている自分としては、○○の機能を果たします、それには△△が必要です・・・と書ければ簡単だし、分かり易いのだが、実際には、そうではないらしい(私の役割として、絵を書くとしても)。
Pさんには、こういう機能を整えますなどと言わないで、むしろ、こういう半製品があるので、何とかして欲しいというような案件を5つでも10でも出してくれ、そのほうが分かり易いといわれてしまった。
あえて整えてくれるなら、金だし、さらにいえば人のネットワーク拡大であるという。ニーズを探す、あるいは、半製品を製品にして売るにしても、社長同士の信頼関係であり、そうしたネットワークを出来るだけ広げておきたい。公的な事業をやっている残り一年に、そうしたネットワーク拡充に力を貸してくれるほうがよほどありがたいとのことである。
お客に対する信頼は、成功事例を沢山つみあげていけば、自ずと生まれてくる。
・・・まだ咀嚼できていないのだが、私が用意しないといけないと思ったこと、大企業出身のNさんが用意しておかないといけないといった仕組みや機能、これとはまったく違うものを用意して欲しいらしい。ここは、明日以降の宿題にしておく。
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