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January 01, 2006

設計科学 その9

○「物質と情報」二元論は、厳密にいえば「本源一元論的派生二元論」である

○「本源一元論」とは、「質料としての物質」とその「差異/パタンとしての非記号情報」との「不可分の統一体」が物質層の唯一の構成要素であり、生物層・人間層もその物質層を不可避・不可欠の基盤として構築されるという自然哲学の謂いである。

○それに対して、「派生二元論」とは、生物層と人間層にのみ固有の「物質と記号情報」との二元性を意味している。

○一元論的な物質的自然が生命の誕生とともに二元論化する。つまり意味するものと意味されるものとの分化ーという進化論的哲学である。

○一元論的な物質層から派生する生物層と人間層に固有の二元論の内実は、抽象化すれば大筋つぎのようなものである。

○すなわち、「記号」としての「物質の差異/パタン」が認知・評価・指令の三大情報機能ないし三モードの情報機能により「指示対象」としての「物質の差異/パタン」を指示・表示・決定し、翻って「指示対象」としての「物質の差異/パタン」が何らかの選択過程(前述した経験的自己言及)に媒介されて「記号」としての「物質の差異/パタン」を直接・間接に決定するという循環的関係である。

○具体的事例でいえば、人間の認知・評価・指令的なシンボル性情報空間が人間的現実を決定し、人間的現実が事前・事後の主体選択に媒介されてシンボル性情報空間を決定するという循環関係、あるいは生物の遺伝子型が表現型を決定し、表現型が自然選択に媒介されて遺伝子型を決定するという循環関係である。

○タンパク質は、遺伝情報(指令性記号)との関係では、その指示対象であるが、酵素タンパク質は、それによって触媒される化学反応(指示対象)との関係ではその指令性記号である。

○因みに旧科学論は、たとえば、ゲノムによってコードされた(DNA情報を設計図とする)特異的な酵素タンパク質の存在を、生体内化学反応の境界条件と位置づけるのである。

認知・評価・指令の三大情報機能は、物質層には内在せず、記号情報が内在する生物層と人間層に固有の機能である。原初的な高分子性情報処理においてもすでに認知・評価・指令の三大情報機能が観察される。

○たとえばタンパク質の合成は、DNA情報の「指令機能」の結果であり、酵素タンパク質による基質の化学認識(鍵穴と鍵の関係で実現されるchemical recognition)は、「認知機能」、そして酵素によって触媒される生体内の合成・分解反応の結果による「酵素の触媒活性」と「酵素自体の合成」との調節は、自然選択の結果獲得されたと推定されるDNA情報の「評価機能」ではないか。

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ほとんど全文掲載なので、著作権法が心配なのだけど、理解を超えているので、抜書きできない。・・分からずに書き写しているので、一行飛んだり、二度書いてしまっているところがあるかもしれない。

ともかく読み進めて、それから解釈してみたいと思っているのだが。

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