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February 18, 2007

経済的に損と思える結婚

第一章は、大橋さんの「未婚化・晩婚化・シングル化の背景」である。

ここでは、パーソナル化、個人化が時代の趨勢であること。

女性の高学歴化が進んだのに、家事・育児・介護が女性のものとされているため、労働市場からリタイアせざるを得ず、その後は低賃金のパートで働くため生涯賃金がそのまま働いていたときに比べ大幅に低下してしまうこと。ずっと働き続けた場合に比べ1億8000万円低くなる。

日本の社会システムが夫に扶養される専業主婦を前提にしている。パートの年収103万円以下なら夫の扶養になる。夫の所得税、住民税で所得控除が得られる。専業主婦が年金保険料を納めなくても、夫の死後100%遺族年金がもらえる(要チェック)。

24時間勤務の家事・育児・介護に終生就くことは、103万円以上のことなのに。

2025年に現在の生活水準を維持するには、労働参加率が89%にならなければだめ。現在は、女性が50%、男性が78%。

子育てへの国、自治体、企業の支援が少ない。

日本では、家族が企業戦士と母子家庭になっており、ばらばらになっている。男女雇用機会均等法では、女性の深夜枠などが取り払われ、その結果、全員企業戦士化になったにすぎない。企業は、男性も含め、家庭に返すような努力が必要。

スウェーデンを始めとする北欧では、女性議員が約半数いて、こうした問題を取り上げ、解決してきた。女性議員が約半数になれた要因は、選挙制度が比例代表制であり、強力な金、コネ、顔がなくても、政党内で地道に努力すれば候補者名簿の上位にランクさせてもらえる。もともと社会民主主義の影響力が強く、男女平等化に向けた努力をしてきた(上記選挙名簿など)。

大橋さんは、シングル女性がモラトリアムとして独身でいるだけでなく、北欧女性のように、政治参加のプロセスを通じて、女性が外で働くことを前提にした仕組みづくりに参画していくべきとしている。

・・ところで、私の経験では、シングルでバリバリ働きたい女性もいるが比較的わずかで、女性の本音は、専業主婦(高収入男性の)になって遊んでいたいというのもあった。また、可愛い女性社員としてちやほやされたいというのもあった(髪振り乱した企業戦士の女性ではなく)。女性の多くの意識がこうだと、大橋さんのような意見は嫌われるし、共感を得られないので、そういう人たちが政治的に活躍しても支持を得られない。むしろ反感を持たれてしまう。

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