パラダイム雑
1.多くの人が気がつかなかった多くの人が依拠しているパラダイムを気付かせる→そのままで良いのだという安心感、誇りを取り戻す。
・日本の品格、柔構造、路地裏、新職人
2.時代が変わったことによる新しいパラダイムを示す、説明する→危機感を煽る、おれが新しい時代の指南役であるとPRし売り込む。
・年功序列ではなく競争社会だ、グローバルだ、地球環境だ、地方分権だ、NPOだ
・新しいパラダイムで勝ち残る方向を提示する
・新しい時代に必要なデータ、根拠を示す
・何故、何時、パラダイムが変わったかの分析(どうしてバブルが起きたのか、どうしてこんなにも財政赤字になったのか・・そのこと自体ではなくその背景にあることを探る)
3.2のように言われているが、それでは日本は負ける。日本にとっての現環境下での取るべきパラダイムを検討する。
4.検討すべきパラダイム
(1)少子高齢化
○結婚感・事実が変化している(パラダイムの変化)のに法律が追いついていない
・女性の働く場所がない折に、離婚後300日以内の子供は前の夫の子供、夜這いで生まれた子供は、自分に似ていなくても、今の夫が自分の子供とする。
・女性が働く時代、次の結婚が自由な時代、結婚という形態から事実婚の時代における生まれた子供の保育の問題。
○人生が80年になったとき(パラダイムシフト)のライフスタイル・働き方の問題
○血縁の家族(お父さん・お母さんと子供)が現実に難しくなっているなかで、これを「正」とする価値観が親も子供も苦しめていないか
・家族が大切であるということを教える(親が子供を子供が親を愛し、尊敬する、それを通して愛を理解させる・・というのはよい)のは良いが、日本の歴史は、養子縁組の歴史でもある。これは家業を守る、家を守るという意味で、昔のパラダイムではある。
しかし、夫婦を核に、子供が居る世帯を標準世帯とすることがついこれまでのパラダイムなのかもしれない。夫婦は離婚するし、もしかすると事実婚かもしれない、次々とパートナーは変わって行くかもしれない(それを可能にする経済環境がある→社会意識も変わる、そのなかにはあてが外れて育てられなくなることもある)。
しかし、子供は産まれる。その子供に教えるのは、人を愛することである。実の父母に愛されたい、育ての父母に愛されたい・・ということは自然の摂理として。新しい家族の形態を認めないと、常識とのギャップで親も子供も負い目、誇りをなくす、生きている意味を見つけられなくなることはある。・・安倍さんは間違っているのではないか(自分に子供がいないので、必要以上に理念だけで言っているのではないか)。
○子供の地域社会、子供同志の世界の喪失をどうする
・学校を競争性にし、越境の子供を増やすことは、子供の地域社会とのつながりを無くす。エリートの子供、そういうのが良い子供が少人数なら良いが、皆がそうなるのは問題ではないか。あるいは大都市だけならよいが。
・一方で共同体がなくなり、子供の社会もなくなり、子供と大人社会の暗黙の契約・教育もなくなっている。そういうなかで、どうやって子供同士の社会をつくるのか。
・今の子供は、学校(それも競争性による学校)、塾、スポーツ教室、自宅の個室でゲームで育つ。人間関係が築けないのはもっとも。一人っ子で親の傘の下にいた私はそれでも公立小中学校に行ったものの、自分で遊びましょと人間関係を構築することができない(誘われたら遊ぶ・誰かがお膳立てをしてくれたら遊ぶ)。親分肌、子分、おちゃめなどなど人間を掌握する、どういう人にどう付き合う、どう謝る、どうものごとを纏め上げる、実行するなどをどこで学ぶのか・・MBAとして紙で学ぶ?
・今の子供は、詰め込み、ルールブックでならう?→自ら疑問を持ち、考え、調べ、判断し、それが正しかったか検証するというようなことを訓練できているのだろうか。
(2)安全保障
○冷戦が終了し、民族自決、宗教戦争下になっているなかで、世界の警察を自負するアメリカでは世界を守りきれないなかでの世界の安全保障の問題
○国と国(名乗りあう戦争)ではなくなっている環境下→国ではなくNGOか、戦争ではなく理念(ことばの力)や政治力か、文化力か
(3)グローバル競争時代
○年功序列、社内教育体制は古い→労働のJIT化、グローバル基準への対応
・資格提供会社にプラス(会計士、弁護士、税理士・・:個人が勉強する:イーラーニング、大学院大学)
・お墨付き会社にプラス(ISOなど)
・人材派遣会社にプラス
・コンサル会社にプラス
・はげたか、会社切り売り、買収(企業の外科手術)
・すり合わせものづくりにマイナス(企業のメンタル:社員のモチベーション、精神科療養・内科手術)
・人材の質的レベルにマイナス
・下請け、産地、地域産業にマイナス
・格差社会の固定化→治安の悪化
・
(4)地方分権
○地域産業振興
・工場誘致から創造都市(クリエーティブシティ、ファッションタウン)へ
・知的クラスター創成(世界と競争できる地域を作る:日本の場合、人材と情報の多い地域でなければ無理:田舎でできる世界水準のクラスター創成とは:落下傘か、文化か、自然・観光・健康リゾートか)
・田舎の産地を創造都市にするにはどうしたらよいか(暮らしを豊かに:アートシーンは良いとして、金を稼ぐ方法として優れたものづくり企業がクリエーティブ企業になるにはどうしたらよいのか、クリエーティブ企業に必要な要素、C企業に必要な産業集積とは→はじめて政策が可能に)
・そのための仕掛けは何か(←メカニズム分析)
○地域で何かをやるときの政治力とガバナンス
・どことどこに根回しするのか、どのセクターと組むのか
・プロデューサー人材か、昔からの人的友達、親戚縁か
・言葉が優れていれば人は賛同する←どうすれば、地域全体(65%か88%か)の変革につながるのか
・行政(規制)、資金、動く人、賛同する人、見守る人
・べき論で動く、情動で賛同する、大きなうねりになる
・エリート集団が付きぬけ、真似が始まり、競争が起きてレベルが上がる(といった順序か)
・プロジェクト遂行能力(ガバナンス)、プロジェクトマネジメントの考え方
5.新しいパラダイムにおけるリスクとは何か、それを回避するには、何をなすべきか
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