五箇条のご誓文
三岡八郎について書こうと思ったら、彼が草稿した五箇条のご誓文が出てきた。昔教科書でそのものは知っていたが、改めて読んでみるとなかなか良いので、抜書きする。
1.広く会議を興し、万機公論に決すべし
2.上下心を一にして盛んに経綸を行うべし
3.官武一途庶民に至るまで、各その志を遂げ、人心をして倦まさらしめん事を要す
4.旧来の陋習(ろうしゅう)を破り天地の公道に基づくべし
5.智識を世界に求め大いに皇基を振起すべし
WIKIPEDIAによれば、三岡八郎(由利公正)が草稿したものに、土佐藩の福岡孝弟が手を入れ、木戸・岩倉・三条が手を入れて作成されたという。
由利の草稿は、横井小南の考え方を取り入れたようで、また彼が庶民まで対象にしていたのを福岡は武士(諸侯)のみ念頭にあったなどあるが、その後「広く」とされたなどあるが、今読んでもなかなかよい。
なお、公道というのが国際法を指すとされたり、そうではなく広く天然自然の摂理とするなど理解についても経緯があったようだ。皇基というのは、国の基盤というような意味らしい。
慶応四年に天皇が神に誓った後、群臣に向けて発したという形をとっている。後に、慶応四年は、1月1日に遡って明治元年となった。
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