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June 27, 2007

人口問題

少子化が問題になっており、このままでは、日本の人口は、減少し、2005年に1億2777万人であったのが2055年には8993万人と4000万人ほど減少することになる。

また、年齢3区分では、15歳未満が(1759万人)13.8%→(752万人)8.4%に、15歳から64歳までが66.1%→51.1%に、65歳以上が(2576万人)20.2%→(3646万人)40.5%になると推計されている。

この前提として、出生率が1.26から途中上下するが1.26へ、平均寿命が男78.53歳→83.67歳に、女85.49歳→90.34歳としている、ざっと5歳延びる(全て中位)。

ところで、医療から予防へという方向転換が進められており、再生医療も部分的に始まるであろうから、高齢者も亡くならなくなる可能性が高い。

推計でも、死亡率が低位(長生きする)ケースと高位の場合を推計している。低位は、男性84.93歳、女性91.51歳なので、1歳強長生きするだけで、64歳以上人口は、中位の3646万人から3810万人へと164万人増える計算となっている。

きちんとした計算は私にはできないが、これが1年強でなく、5歳ほど延びたら(男性89歳、女性95歳)、820万人増えることになる(単純に5倍)。そうなると、総人口は9813万人、64歳以上は47%となる。

現在、90歳以上が108万人いる。100歳以上が2万9000人。

なお、現在、一年間に産まれてくる子供は106万人、死亡数は108万人。

64歳以上が5割を超え、おそらく85歳以上がかなりの比率の社会が確実に来る。この未曾有の社会をどう描くのだろう。私が85歳、母が118歳の世界は、かなり現実のものだ。この15年を私はどう生きるのか。生まれた赤ん坊が中学を卒業するまでの時間だ。あるいは、小学校から大学までの時間だ。

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こうした将来図のなかで、都心だけでなく、我が田無でも、マンションが建ち、土地の高層利用が進んでいる。

消防車が通れないほどの木造密集地域は確かに危険かもしれないが、高層ビル、高層マンション化が本当に正しい方向だろうか。土地の有効利用というけれど、人口が3000万から4000万人減少し、高齢者比率が5割となる社会に向けては、時代錯誤のように思える。

住宅が過剰でも、確かに良い物件に人は流れるので、古い物件が取り壊される方向であろうし、オフィスビルも新しいものへの移動が起こるのだろう。これは新陳代謝という意味では納得できることだが、それが高層だろうか。

大量生産工場が日本から消え、ネットが利用しやすくなって在宅が増え、個人の生活にあわせた仕事方法が一般的になるとすると、職住近接になるかも。その場合、都心のビルだろうか。それとも、都心が職住近接型のコンパクトシティ化するのだろうか。

24時間煌々と電気がともるオフィスビル(グローバルな企業間競争)は、一部あるとして。

それとも、日本では、やはり、待合による打ち合わせ、接待は無くならないし、大都市の喧騒は必要なので、都心は都心なのだろうか。

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