赤岡青果市場
来年度の授業のためもあり、地域活性化の事例を探している。
燃える人のMLに載っていた高知の株式会社赤岡青果市場の水田社長は、面白い事例のようだ。
また、NHK「ビジネス未来人」でも昨年取り上げられたとのこと。
これらの情報によると、教師志望であったが、父の死を受けてこの市場を引き継ぐことになり、さらに兄が戦病で亡くなったこともあり、昭和53年から社長となる。
その後、いち早く倉庫や与冷庫などの設備投資をし、株式会社化し、規模を拡大してきた。平成3年には、目標としてきた売上高100億円を達成する。平成4年には加工場を設け、平成11年には、パーシャル方式(冷凍状態で食品を保存)を取り入れた。
この市場が注目されるのは、会社をあげて、営農支援をしていることである。産地の高齢化、女性化が進むなかで、
- 男性社員30余名が、早朝出勤し30余台の集荷車で周辺産地へ集荷に当たる。
- 入荷品の一次加工は、できるだけ有利販売になるようバラ荷や規格外品を加工することにより、付加価値を向上させ生産者へ還元している。
- 生産者に好評を得ている「出前研修」は、消費者ニーズも大きく変わり、量よりも質、値段よりも安全・安心・新鮮さが求められ、安全・安心対策のために、地区ごとの小グループの出荷者を対象に実施している。年間数十回も集落に出向き、消費者の声、色々な情報を提供するとともに、技術指導、営農相談を行っている。
- 「伝統的食生活を守る」「地域の特産物を守る」というスローフード運動として、地元小・中学校の学校給食の食材に、地元産野菜の提供、伝統食の給食と食文化の課外授業等に協力している。
この箇所は、中国四国農政局のHPから写しました。
この会社は、字面だけみれば単なる株式会社だけれど、地域活性化を担っており、社会起業家とも言えるのではないか。補助金などに依存するのでもなく、第三セクターでもなく、自立した事業であるのも好ましい。
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Comments
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Posted by: Jual Geomembrane Indonesia Jakarta | May 12, 2015 02:15 PM