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May 27, 2008

リージョナル・イノベーションシステム

ルンド大学の先生が、リージョナル・イノベーションシステムについて述べていたので、ここにメモっておく。

1.クラスターとは

地理的に隣接し、相互に関連しあっている企業グループ。それらは、同じ産業かあるいは近接した産業に属している。そして、その産業は、ユニークな資源と能力をベースに競争優位を生み出している。

Geographically proximate groups of interconnected firms in the same or adjacent industrial sectors that create competitive advantage based on the exploitation of unique resources and competencies

・リージョナル・イノベーション・システムズとは

地域の生産構造(クラスター)、地域の知識創生サブシステム(大学など)、地域の支援組織構造(政府など)、そして組織的コンテキスト(ルールや規則や基準や価値など)

-The regional production structure (cluster(s)), the regional knowledge generation subsystem (universities etc), the regional supportive organizational structure (government etc) and institutional context (rules, regulations, norms, values etc)
→アクター、ネットワーク、組織。

○イノベーションシステムの基本的なブロックとして、3つのブロックに整理している。。

1.生産構造/知識開発サブシステム:コラボレーション、競争、契約者、消費者
2.知識インフラ/知識創出サブシステム:大学、研究機関、職業訓練組織
3.サポートインフラ:政府、技術移転組織、労働組織

そして、これら3つのブロックが相互に影響しあうとしている。
上記の整理で興味深いのは、2と3は、良く書かれることがあるのだが、1を挙げている点である。つまり、担い手が用意されてもダメで、1の競争や連携などのサブシステムがどのようになっているかに着目しているところである。

彼は、ただ必要なものを揃えただけではダメで、真摯な取り組みをするかどうかが重要であるとも言っていた。

彼は、メディコンバレーにおける研究開発が事業化に至るイノベーションのプロセス事例を研究し、地域政府が地域にこだわりすぎるとグローバルなイノベーション競争から遅れてしまう可能性を指摘している。

たとえば、新薬開発の場合、最初は分析し(know why)→次に知識を統合し、解決策や適用を考える(know how)。前者は、やり方のルールが決まっており、地域の近接性はあまり関係がないが、後者の場合、ブレーンストーミングなどをするので、近接性が重要となる。政策は、こうした知識創造のメカニズムをきちんと理解して行う必要がある。

専門化すればするほど、グローバルな外部の人との人ネットワークが重要としている。したがって、メディコンバレーの戦略としては、むしろ、世界の同じようなクラスターと連携し、互いに革新性を高めていくことが重要としている。

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Comments

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