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May 06, 2010

十勝ブランド

ブランド特集の続き。

十勝では、とかち財団が1999年から「十勝ブランド」の確立を目指してきた。

十勝の名前を使っていても、十勝産原料を使っていないものもあるということから、生産者や加工業者が自信を持って作り、地元の人からも支持される本物の十勝産商品を作ろうということで始めた。

ナチュラルチーズから始めた。現在は、チーズ64品(11工房)、パン161品(16工房)となっている。今後品数も増やしていく予定。

主原料十勝産100%をはじめとする原材料規定(安心)のほか、衛生・品質管理の徹底(安全)、官能検査(美味しい)等をチェックしている。認証機関は3年で、1年ごとに中間検査が行われている。認証されるとマークを付けられる。

ナチュラルチーズは、十勝ナチュラルチーズ振興会(技術甲州、サミット、本州視察など技術向上を図ってきた)の活動が基礎になっている。衛生面の徹底(品質管理)をするために、とかち財団が運営している北海道立十勝圏地域食品加工技術センターに相談、そこで、品質管理研究会が立ち上げられ「チーズ工房のための衛生管理マニュアル」が策定された。これをきっかけに、いちはやく、チーズから十勝ブランド認証化が進んだ。

この時点では、観光との連携はこれからの課題とされている。

現地で出来立てのものを食べてもらったり、酪農家を見学した後にチーズ工房に来てもらい、地元のホテルや飲食店で料理が食べられるような連携ができると良い。地域、行政、旅行代理店などとタイアップして、アイデアを出し合い、地域性を生かしたアピールができればと思うと食品加工技術センターの人が言っている。

地元でも、小中学生を対象にしたチーズの料理教室や研究会などを立ち上げ、チーズを作りたいと思う人を育てていければもっと厚みがでると思う(工房の人)。空港も近いのでレンタカーを借りて少し時間が余った人なども良く立ち寄ってくれるとのこと(別の工房の人、彼は住民組織グリーンツーリズム推進会議にも参加している)。

しかし、残念なことに、北海道経済産業局が実施したアンケートでは、地元消費者は、十勝産ナチュラルチーズを年に数回程度した食べていない。工房によって生産量の違いがあり、地元百貨店では品切れになってしまうものもある。

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観光との連携や、地元での消費などは、その後、どうなったのだろうか。

平成20年11月に県の主導で、「十勝食のブランド発見交流会」が開催されている。これは、一次産品やワイン、ソーセージなどの生産者が参加し、百貨店バイヤー、ワイン専門家、シェフなど食分野で活躍している「北海道食のサポーター」と意見交換し、商品の磨き上げや販路拡大を図ることを狙ったものだ。

まだこんな段階らしい。

イタリアのスローフード協会がやっているようなことを十勝でもやれば良いのに。

商工会議所が十勝のナチュラルチーズのHPを作成している。地図もあるので、これを見て訪問するなどは可能だ。

安全、安心のために認証制度を設けることは最低限良いことだが、認証制度だけでは、ブランドを知ってもらったり、愛着を持ってもらうのは難しいだろう。これをもっと生かすための仕掛けが必要。一方、大量には作れないので、単に量販ということではない。

同じ雑誌に、日高の秋鮭「銀聖」ブランドの取り組みが掲載されているが、こちらも大変そうだ。名前とロゴは決定し、銀毛サケのみ、1尾3.5キロ以上と定め、業者名が分かる記号と通し番号入りラベルを添付することを決めた。

しかし、地元の観光施設で使ってもらいたくても、値段が高くて、使ってもらえない。地元では、顔見知りなどから安いものを譲ってもらうことだってできるからだ。また、日高管内でも漁業組合が10もあり、規格や選別の種類、入札方法が違うため、漁業者が選別することができず、加工業者が選定しているとのこと。

次の小布施ブランドでは、地元で愛されることを第一義とし、その結果、観光客がついてくるといったスタンス(本当かどうかは要チェック)なのとは大きく違っている。

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