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August 21, 2010

選挙が終わると人民は奴隷

早稲田大学大学院公共経営研究科の片木淳教授の「ソーシャルガバナンスと住民自治」というコラム(NIRA『地域研究』2005年3月)から。

古代アテネにおいては直接民主制が行われ市民が己の家計同様に国の計にもよく心を用い、己の生業に熟達を励む傍ら、国政の進むべき道に十分な判断を持つように心得ていたが、人口規模が巨大となった現代においては物理的にも代表民主制を取らざるを得ない。

しかし「ひとたび、公共の職務が、市民たちの主要な仕事たることを止めるやいなや、また、市民たちが自分たちが自分の身体でよりも、自分の財布で奉仕するほうを好むにいたるやいなや、国家はすでに滅亡の一歩手前ある」(ルソー『社会契約論』)。

イギリスの人民は自由だと思っているが、それは大間違いだ。彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるやいなや、イギリス人民は奴隷となり、無に帰してしまう」。

ルソーは「主権は人民にあり、政府は権力を委任された機関に過ぎない」としてフランス革命の精神的支柱となった。『社会契約論』1762年。

フランス革命は、身分制のあった時代に、人身の自由、法の前の平等を掲げて共和政治を作ったが、制度的には、議会+選挙であり、「奴隷」とならないようにするための具体方策は議論されたのだろうか(主権を維持するために、定期的な全員による集会の開催、政治への常時参加としているが、具体的な仕組みは?)。

日本の民主主義が遅れているから、接ぎ木されたから根付いていないのかと思っていたが、そうではなく、制度そのものが選挙の時だけに陥りがちであるということなのだろう。

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Comments

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