コミュニティデザイン : 遊び場 OSOTO 園芸療法
本を読んで参考になりそうなことをメモ書きしておきます。
1.子供の遊び場
これを設計するにあたっては、子供たちの遊ぶ様子を調査し、プレイリーダーを育てた。子供の遊ぶ様子を撮影し、遊び方を調べ、それに対応できる遊び場を設計した。さらに、プレイリーダーを研修するなどで増やし、ハードだけでなく、ソフトも同時に計画した。
私の学生で、早稲田の戸山公園でプレイリーダーをしている人がいた。彼は、正直、自分が年をとってくると、しんどい、これからどういう方向にしていこうか考えていると言っていた。本では、プレイリーダーに遊んでもらった子供が高校生とかになって、今度は自分がプレイリーダーになっているというようなことが書かれていた。持続性(世代交代:できれば、地域の子供たちの中で世代交代・・継続できる)を計画に入れておくことも大切なのだと思った。
2.遊び場づくりを遊びにしてしまう
子供の遊び場を大人がデザインするのではなく、子供たちが遊びながら相互に理解したり、楽しんだりする仕組みをどうデザインするのかが大事で、そのためには、子供の遊びを促進したり、見守るファシリテーターの役割が重要。
ファシリテーターは、時には、世界の子供たちの状況を自分たちのこととして考えられる仕掛けをつくったり、そのための材料を里山づくりに絡めて調達するなど。
思い立ったら企画書を作成し、いくども書き換える。
3.まちに楽しむコミュニティをつくりだす
まちを少しでも楽しくするために活動するコミュニティを現地に生み出すことができれば、その人たちは自ら楽しみながらそして信頼できる仲間をつくりながら、まちをすこしづつ変えていってくれる。
「まちのために活動してあげている」ではなく、「まちを使ってたのしませてもらっている」と思えるようなもの。自分たちで少しづつでもお金を出し合ってでも楽しみたいと思えるような活動。結果的にまちの人から感謝されてさらに楽しくなるような活動。そんな活動を展開するコミュニティをどうすれば生み出すことができるのか。・・まちの担い手となるコミュニティをデザインする仕事をすると決めた。
上記は、山崎さんの現在の仕事につながった時の思いである。これって、田無ソメ研に非常に似ている。
4.屋外空間を使いこなす人を探す
銀行が店を閉めた後、ヤクルトのおばさんが店を出す。すると中高年のおじさんたちが寄ってきて話を始め、楽しそうだ。ヤクルトは売れていないようだが、商行為を超えた福祉的な役割を演じている。おばさんは、店前を掃除して帰るので、銀行の前はいつもきれいだ。
『OSOTO』(雑誌)屋外空間を使いこなす人たち。屋外で食事する、演奏する・・集まった人たちが共有できる気持ちを生み出す。あるテーマに特化したコミュニティが生まれる。
これって、西東京で観察して、ツイッターすると面白いかも。
5.リハビリテーション病院
リハビリに園芸治療を取り入れ、リハビリを楽しくするとともに、市民に園芸療法を学んでもらう場に、結果として綺麗な空間が出来上がる。
これは、東郷先生らが進めている終末医療等の研究にも役立つのではないか。
6.大人にしがらみがあるなら、子供たちに10年後の計画をつくらせ、大人に実行させる
笠岡諸島の例は、面白い。
10年後にも、魚はたくさんやってきますか・・・10年後、私たちはどうしたら笠岡諸島が楽しく、素敵な島になるか考えました。・・・10年後、私たちが笠岡諸島に変えることができますように。(大人たちへの良質な脅し)
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