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2011年11月

2011年11月30日 (水)

おひさま進歩エネルギー株式会社

法政大学のイノベーティブ・ポリシー賞で、もう一つ、興味深かったのは、「おひさま進歩エネルギー㈱」である。

飯田市で自然エネルギーを促進している会社で、もともとは、エネルギーの地産地消を目指したNPO法人南信州おひさま進歩を2004年2月にスタート、「さんぽちゃん」というキャラクターが誕生。一歩、二歩、三歩と着実に未来に向かって歩いていくという祈りを込め、緑が山、青が空と川、そしてオレンジは太陽を現しているとのこと。

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飯田市は、ガソリンなどが高い(臨海部からの距離によると思う)、一方、日照時間が長い。だったら、太陽エネルギー等自然エネルギーを地元で作って使う方が効率的ではないかと考えた。

まず、寄付を募り、保育園に太陽光発電第一号を設置した(3kw)。それにあたって、さんぽちゃんを使い、どれだけ発電しているかをパネルで見える化した。

廃食油を使ってヂィーゼルエンジンを作る実験設備を設置。

その後、12月には、有限会社を設立し、事業として実施していくことにした。2005年2月から市民から寄付を募りはじめた。2月から5月で募集額の2億150万円に達し、太陽光発電に投資をし(飯田市の公共施設ほかに設置)、出資者には、利益に応じて分配している(中部電力への売電)。

このような仕組みは、風力発電では成功しているが、太陽光発電でもお金が集まるかと思ったところ、出資が集まった。

2007年11月には、「おひさまエネルギーファンド株式会社」を設立し、市民出資事業を全国的に展開し始めた。現在5つのファンドを運営し、飯田市だけでなく、北海道や岡山県でも事業を展開している。太陽光発電だけでなく、バイオマスや小水力発電も初めている。太陽光発電は現在162ヶ所、1281kwhである。

出資者は、全国からであるとのことで、環境問題に関心があり、用途が明確なので喜んで出資してくれているという。

飯田市のファンドの場合、太陽光パネルを設置する家庭は、0円で設置し、売電による売り上げを得ることができる。同社には、定額で電気料金を支払い、10年経つとパネルは設置した家のものとなり、売電分を丸ごと得られる仕組みだ。初期投資のハードルを下げることによって、普及を促進している。

西東京市では、パネル設置に補助金が出るが、これでは、設置のハードルは高いといえよう。

飯田市のやり方を真似れば、西東京市でもやれない話ではないはずだ。

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恵那の心の合併・映画「ふるさとがえり」

11月20日(日)ジャーナリスト楽校in小平主催の映画上映会が嘉悦大学であり、「ふるさとがえり」を見てきました。

映画そのものの感想としては、

1.「ふるさと」は良いもの、「人と人の絆」、「住民自身がふるさとを守ることが大切」など、もともと、いわば「臭い」テーマです。それを臭くしないために、主人公の少年時代とのオムニバスのようになっているのは、脚本を工夫しているのだろうなぁと思いました。

少年時代に子供たちだけの基地を作っていて、学校帰りに遊んでいる。主人公(後に映画の助監督を目指す)が、画いた漫画のように、「地球を守る○○隊」を作って、遊んでいる。こうした子供時代の記憶と、主人公が田舎に戻ってきて、青年になった友達たちが消防団として、高齢化が進む地域を見まわったり、徘徊老人をさがすなどして、守っているのを見て、仲間入りするという話が重なるという内容の脚本になっている。

最期に、主人公に映画監督に挑戦しないかとの話があり、彼が、故郷の消防団のこと、絆のことなどを描いた脚本を書く・・というところで終わっている。

2.映画の青年たちが消防団として地域を守っているが、映画のように、その地域を故郷と思い、守ろうと思うには、子供の頃に子供たちだけの世界で遊んだ記憶(駄菓子屋のおばさんという大人も出てくるし、同じように消防団だった父親が人を助けようと火事の中に飛び込んで亡くなってしまうという大人も出てきますが)がないと難しいのではないかと思いました。

「故郷」や「絆」を現在に蘇らすには、今の子供たちに、まず、子供だけの世界(ドラえもんの世界)や、大人が故郷を守っていた記憶を作ることが大事ではないかと思いました。

今回の東北の震災で、地域の方々が「絆」や「故郷」を大事にしていることが紹介され、これが東北だからなのか、田舎だからなのか分かりませんが、日本人全体にあるいみ「手本」というか「ショック」を与えたと思います。

が、ひるがえって、西東京市などに住む子供たちにとって、西東京市は、絆や故郷だと感じてもらえるような場所だろうかと思ってしまいます。

++++++++++++

以上は、映画だけを見た感想です。

ところが、たまたま、法政大学がやっているイノベーション・ポリシー賞というのがあって、たまたま授賞式に出席したところ、この「ふるさとがえり」を作った恵那市が受賞しており、なぜ、恵那市が映画を作ったのかのサイドストーリーを聞くことができました。

この映画を発案した市役所の方(伊藤さん)、映画制作を中心的に実行したNPO法人えなここの小板さん、脚本家の栗山さんが来られていました。

映画制作の経緯は、次のようなことでした。

恵那市が今回合併したのだが、合併後、なかなか気持ちが一体化しない。たとえば、市役所の人が小さな町の支所に配属されたが、地元に受け入れてもらえなかったり、同僚が自殺したのだが、その前に相談してもらえなかった・・などがあって、地域を一体化しようと、映画を作ろうということになった(昔青い山脈の映画のロケ地になった、平成の青い山脈を作ろうということになった)。

予算措置があって始めたことではないので、市民の方々から寄付を集めようということになったが、当初は、なかなか集まらず、小板さんが「心の合併」というキャッチフレーズを考え出したこと、集落の取りまとめ役の人を回って酒を飲みかわし、心を開いてもらってようやくお金が集まりはじめたそうです。ストーリーをつくるのにも多くの人たちの意見を聞いて脚本をつくったとのこと。

そんなことで、約6年かかったそうです。この6年の粘り強い活動が、地域を一体化させることにつながったとのお話でした。ようやくベースが出来たので、今、次を考えているとのことでした。

よそ者(映画監督や脚本家)、若者・ばか者(映画制作に係った人たち)でやれたとのこと法政の授賞式に来られていた、行政マンやNPOの代表者は、映画の登場人物をほうふつとさせる熱い人たちでした(いわばドラえもんの子どもたちが青年になった感じ)。

監督の林さん、脚本家の栗山さんは、コンビで、地域を周って映画制作をしているとのことで、今は、福岡をやっているとのこと。

・恵那市でも、最近の子供は自宅でゲームが多いとのこと。でも清水の仕事をしている人がいて、清水は、結構子供の世界があるとのこと。

・映画の秘密基地は、立派な出来栄え。これは、作るのに、大人も係ったということを意味しているとか。

2011年11月 8日 (火)

「田無ソメ研」の活動から地域づくりを考える

毎月一回を自らのノルマにしている地域レポートで、今回は、私が係っている田無ソーシャルメディア研究会(略称田無ソメ研)について書きました。

書くに当っては、ソメ研のMLで皆さんから、たくさんの貴重なご意見を頂戴し、まとめることができました。

名張市国津地域と同様、ソメ研は、30年後に西東京市を笑顔にするということをビジョンに、メンバーのそれぞれがそれぞれのやり方で係っています。

中心の無い組織、創発的という意味で気に入っています。が、約1年経って、これからどうしていくかは、なかなか難しいことかもしれません。

でも、メンバーのそれぞれは、板垣さんが「おうちサロン日向」を拡充されたり、仙人の家のミミさんも、精力的に地域の拠点として活動されはじめており、凄いなぁと思います。

私も、短い人生、そろそろ何か始めないとと思いつつ、ここ数日、数独にはまって時間を無為に過ごしてしまいました!

レポートについては、私の、著作物を載せてある方のブログに掲載しています。

残念ながらココログでは、1メガまでしかファイルをアップできないので、前半・後半の2つに分かれています。

http://regional-innovation.cocolog-nifty.com/paper/

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