« 第二期総合計画WS②社会福祉 | トップページ | 篠原 一『市民の政治学-討議デモクラシーとは何か』 »

2013年5月 4日 (土)

熟議と住民投票

西東京市の総合計画策定にあたってのワークショップ(WS)に参加し、そこでの議論を吟味しようとブログで書き始めたのですが、途中から、自らフューチャー・セッション(未来のまちについて、市民自らが考え、行動する:以下FS)を始めてしまい、それに追われて、ブログ更新がすっかり滞ってしまいました。

WSの吟味も途中ですが、今、気になっていることを先にやっつけておこうと思います。

「熟議」という言葉を始めて聞いたのは、確か、小平市の住民投票についてのパネルディスカッション「どんぐりと民主主義」(武蔵野の林を伐採する道路建設反対)の折だったと思う。これについても、ブログに書こうと思っていて、すっかり時間が経ってしまった。

ただ、その時、「熟議」という言葉がまさに、私が今始めたフューチャー・セッションではないかと思い、頭のどこかにひっかかっていた。

そして、その頃、西東京市長選があり、「住民投票」を訴えていた対立候補が落選したのだが、小金井市でも、小平市でも「住民投票」を実現しつつあるのに、西東京市では、これについて私も含め、ほとんど議論していなかったことに忸怩たる思いがあった。

また、小平市では、道路建設について、こんなに皆で議論しているのに、西東京市では、東大農場を分断する道路に反対している団体について、「あぁ、またあの物わかりの悪い人たちが反対している」と片づけてしまい、一般の人たちが耳を貸さず、議論しない状況になっていたことにも忸怩たる思いがあった。

私が議論していなかっただけであり、他の方たちは議論していたのかもしれない(私の不勉強かもしれない)。また、議論しても結論は同じかもしれない。でも、もっと広くいろいろな人がこれら問題について話し合う必要があったのではないか。そういう場をつくろうとFSを始めたはずなのに・・・と思ったのだ。

一緒にFSを実行しているスタッフ仲間に、テーマとして、住民投票や道路を掲げてみたが、多くの仲間も、腑に落ちない(テーマとして納得してくれていない)という状況だ。

そんな折、FSに参加してくれた静岡県立大の先生が『熟議民主主義ハンドブック』を翻訳したという知らせが入った。そこで、アマゾンを検索したところ、どうやら「熟議」という言葉は、その道の専門家にとっては、普通の言葉らしく、たくさんの本が出されていた。そのうちの一つが、篠原 一『市民の政治学-討議デモクラシーとは何か』岩波新書872。

まずは、この本について、気になったところを記しておきたい(次のブログ)。

« 第二期総合計画WS②社会福祉 | トップページ | 篠原 一『市民の政治学-討議デモクラシーとは何か』 »

市民」カテゴリの記事

民主主義」カテゴリの記事

熟議」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 熟議と住民投票:

« 第二期総合計画WS②社会福祉 | トップページ | 篠原 一『市民の政治学-討議デモクラシーとは何か』 »

最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ