コミュニティデザイン 家島、マルヤガーデンズ
1.家島
家島のプロジェクト(西上さんが主に手掛けた)は、凄い。数年もの時間をかけて、他大学の学生などとも一緒に、よそ者の眼で、家島の人たちが島への誇りを取り戻し、NPO法人まで作って、福祉タクシーを走らせたり、水産加工品を作り始めるまでを仕掛けた。空き家のゲストハウス化もはじまったとのことだ。
地域の現地調査は、こうでなくてはならないというお手本のような取り組みだ。私はしがらみがあってこういう現地に入る調査はできない・・と思っていたが、しがらみがなくなっても、なかなか、こうまで現地に入り込む(家を空ける)ことができない。
だったら、住んでいる町に入り込めば良いわけなのだけど・・・。この「けど・・・」がついてしまうところがいまいちだ。
2.マルヤガーデンズ
三越が撤退した後、建物をそのままに、売り買いだけでなく、市民がいろいろな活動を出来る場所にした。さらに団体に所属していないがここに関心を持つ個人にも参加してもらおうと「カルティベーター」という仕組みを作った。
カルティベーターは、マルヤガーデンズで行われていることを発信するレポーター(カメラマンから美しい写真の撮り方を学んだり、ライターから読ませる文章の書き方を学んだり、取材方法やブログ、ツイッターの使い方を学んだ)。彼らが新しいコミュニティを作って、ウエブマガジンでレポーターとして活躍している。
これも、ソメ研で出来そうだ。小平の神山さんのジャーナリスト学校に入ればよいし、独自にやっても良い。FM西東京とのこらぼだけでなく、ブログでもよいし、仙人の家レポートでも良いかもしれない。アスタの2階のホールも、もっと活用できると良いかもしれない。
3.益子でのイベント
イベントの最初から、事後はどうするかをしつこく訪ね、事後のフレームをある程度描いておく(同時期に行われた大阪でのイベントでは、これができず、イベント準備・実行のためにせっかくできた市民のコミュニティが雲散霧消してしまった)。
イベント終了後には、空き店舗に作ったカフェとギャラリーが恒常化した。
4.穂積製材所の公園化
ゆっくりすすむ
5.社会の問題に取り組む
デザインとはデコレーションではない。課題の本質を掴み、それを美しく解決することがデザイン。
高齢化・・・などの社会的課題を美と共感の力で解決する。そのために重要なのは、課題に直面している本人たちが力を合わせること。そのきっかけを作り出すのがコミュニティデザインの仕事。
デザインの可能性(1.継続を促すデザイン、2.決断を支えるデザイン、3.道を標すデザイン、4.溝を埋めるデザイン、5.関係を紡ぐデザイン)。
①震災+design:デザイン系とその他の専門の2人で1組。
・避難所で貴重な水を何度も使いまわすために水質が一目でわかるタグ
・住民同士の協力を促進するために感謝の気持ちを言語化するシール
・避難した人たち自身が避難所を運営するために各自ができることを明示したカード」→できますゼッケン
②放課後;design:
・母子手帳の20年化(成人になるまでの医療歴、薬歴)、育児の喜びを増して不安を減らすコラム、父親の育児を支えるページ、子供が成人するとき手帳をプレゼント
③ツイッターによる課題のワークショップ
以上の試みについては、このHP参照。
④世界には、ソーシャルデザインをやっているところが多数あるという(山崎さんは、ある建築系の雑誌に紹介しているらしい→本にする予定)。ちなみに、ソーシャルデザインで検索すると、結構出てくる。
キャメロン・シンクレアさんについては、「OSOTO」WEBでのインタビューがある。彼のやっているArchitecture for Humanityは、こちら。
最近のコメント