ワールドカフェ

2011年12月13日 (火)

対話ラボ 問いの作り方(書き直しました!)

11日に、対話ラボの勉強会に行ってきました。以前、三鷹のアキュライズ(美養品メーカー)の森の食堂 で実施されたのに参加したので、2回目になります。

ワールドカフェ体験としては、以前記載した、水緑木地での「地球は未来の子どもたちからの贈り物-今、私たちにできること」 でも、第二部は、ワールドカフェ方式での意見交換会でしたので、そういう意味では3度目の経験となります。

森の食堂の時は、皆が「ワールドカフェ」「ワールドカフェ」というので、どんなものか一度経験してみたいという斜に構えた気持ちで参加し、「ふうん」こういうものか、という感じでした。テーマは、「まち、ひと、つながり-わたしたちをつなぐ”しくみ”と”しかけ”」。

覗き見ではなく、本当にテーマのことを考えて参加しないと、もったいないテーマでした。

今回は、案内にあった「問いの作り方」というテーマに惹かれました。

前2回の経験の折、ファシリテーターの人が出す「問い」に興味を持った(どうやって上手く議論ができる問いを考え出すのだろう)ことと、自分の授業でも、どのようにしたら、受講生の議論が活発になるような問いを出せるかという問題意識があったからです。

今回は、小金井公園側のうどんやさん甚五郎の2階が会場でした。

3ラウンドやり、最初の問いが「(ワールドカフェにとって)どのような問いが話やすいと思いますか」、2・3回目が「どんな話が生まれる問いが良い問いと思いますか」(A)と「問いによってどんな話が生まれると良いと思いますか」(B)の2タイプ用意されていました。(問いはうろ覚えです)

2・3ラウンド目に二つの問いがあることを知らないで議論し、後で、仕掛けられていることを知らされ、4ラウンド目には、AとBとどちらが良い問いと思うかなどについて議論しました。

次に、問いを作った経験や作るのに困った経験などを話し合う場(2チームに分かれて)が持たれました。

私のチームでは、しばしばワールドカフェをやっている方から、いろいろ興味深い話がきけました。

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1.「ん?」となる問い

最初のラウンドで、「ん?」となる問いが良いのではないかというような話が出ました。

参加者の一人が、保育園でやった時の問いが、「一緒にいることってなんですか」「一緒にいて楽しいことってなんですか」というものだったとのことでした。

この問いは、たとえば、親子で一緒の家で暮らしていても、会話などがなかったら、本当に一緒にいることなんだろうかと考えさせられますし、ネットのメル友で会っていなくても、共感しあえるなら一緒にいることかもしれないなど、改めて考え直すきっかけを与えられます。

自分でも、俺ってこんなこと考えていたのかと今更のように自分の考えを再発見したり、自分とは違う意見を聞きながら、違う見方を得たり・・・こんな問いが良いのではないかとの話がありました。

2.いろいろな見方を知るプロセス重視の問いと、解決策を得るための問い

会の趣旨によるが、「いろいろな見方を知るプロセス重視の問い」と「解決策を得るための問い」があるとの話も出ました。

しかし、解決策を得るにしても、まず、多様な考え方や自分の考え方の再発見があってからの方が解決策が広がるのではないかと思いました。

3.WCをやることによって、どのような状況にしたいのかを考えて問いを作る

経験の多いかたが教えて下さった話としては、「現在」があって、ワールドカフェ(WC)をやって「どのような状況にしたのか」を考えることがまず第一で、それを考えてから問いを考えるということでした。

○現状→WC→■こういう状況にしたい(仲良くなる、悩みを分かち合いたい・・)

■は、たとえば、上司と部下があまり一体感がない場合、WCをやることで、互いの考え方を理解し、一体感を持てるようにしたいといったようなケースです。これは、地域を考える時に、夢・ビジョン(地域をこうしたい)から考えることと似ています。

①全員が話せるテーマ

その場合、全員が話せるテーマ、そして、意見交換のなかで意見の対立などが起きにくいテーマにすることが大切とのことでした。

②意見対立が起きにくいテーマ

たとえば、出身地自慢とか、褒められて嬉しかったこととか、一番嬉しかった仕事の話など(褒められたり、嬉しかった経験は、互いに気持ちよく話せる)。俺にもそんなことがあったよと言いだせるテーマ。

③批判はしないルール

批判はしないなどのルールを明確にしておくとか、○○部長でなく、下の名前とか、今日呼ばれたい名前(このちゃんなど)にするなどの配慮も。

④社会的上下関係を取り除く呼び名

⑤気持ち良い空間づくり

テーブルクロスを掛けたり、美味しいお茶を出す、BGMを流すなど雰囲気を変える。

⑥参加者全員が気持ちを言える問い

直接的な話ではなく、その周辺を議題にする。正解のない話、突っ込めない話。気持ちが言える問いがよい。

最近は、映画を鑑賞したり、講演を聞いてから、ワールドカフェをすることも多い。感想など気持ちから入る方がよい。下手をすると、講師への質問で終わってしまう。

⑦最初は、ゆるやかに、だんだんにフォーカス

最初は、ゆるやかなテーマで、次第に意図というかフォーカスしていく。

⑧自分に問いかける問い

⑨自分でかけている制限(恥じらい・前提)を取り除く問い

人は、だいたい、自分に制限をかけている(お金がない、時間がない・・・だから無理など)この無意識の制約条件を取り払うWCが良い。たとえば、もし、あなたが総理大臣になったらとか、必ず成功するという保証があった場合、あなたはなにをしますかなど、恥じらいとか前提を取り除く。

あるいは、解決策を50個出して下さい→次のラウンドで違う人がそのなかから選ぶなど。50個という無理なものをやってみる。

4.トイローゼ(悩んでしまうような問い?)

ラウンドのなかで、問いとノイローゼを足して、「トイローゼ」になるような問いが良いというような話も出ていました。

5.参加者の関心ごとから問いをつくる

別な人は、1時間くらい参加者のアイスブレークをし、安心して話し合えるという雰囲気を作ってから、参加者の現在の関心ごとを聞きだし、そこから問いをつくるようにしているとのことでした。何を期待して、今日参加しているのかを聞き出す。

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これから、地元でワールドカフェのようなこともやりたいと思っているので、ちょっとダラダラ書いてしまいました。でも、いろいろなところに使えそうなヒントがありますね。

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