西東京市の市民農園とビルなか市民農園
大学院受講生の西東京魅力案に、市民農園を使ったものや、地元野菜を給食や子供たちが料理を考える「S-1グランプリ」のアイデアがありましたので、市民農園について考えるための情報提供です。
●西東京市の農業の概要
1.昔は、農地が非常に多かったのだが、高度成長期を経て、非常に少なくなっている。
農地面積は、平成21年1月現在、161haで、市域の10.2%を占め、うち85.7%が生産緑地に指定されている。
(首都圏の農地は、市街化政策により、固定資産税が宅地並みに課税されている。しかし、農地が生産緑地に指定されれば、固定資産税が農地として課税されるので安くなる。生産緑地に限らず、農地を営農者が相続すると、相続人が営農している限り、相続税が猶予される。その代り、農業を止めたとたん、莫大な相続制と利子税を払わねばならず、農業を止めたくても、やめられない面もある。)
前ブログに書いたように、野菜が中心で、特にキャベツが出荷額第一位。
2.地元小中学校への地元野菜の使用状況は、平均3%。
3.市民農園に使用されているのは、1.1ha。市内には、4ヶ所の市民農園(市が管理運営)と1ヶ所の家族農園(利用者の受付は市、管理運営は農家)があり、総数は409区画。
●駅前ビルでの市民農園
市民農園について、問題意識を持った折、NHKかなにかで、駅前商店街が衰退しているなか、ビルのなかを水耕栽培の市民農園にしているという話がありました。
ネット検索しましたら、兵庫県で、IT企業が始め、今では、全国にFC展開しているらしいです。その記事のURLです。
この会社は、サイエンス映像シンクプロダクション株式会社で、もともとは、宝塚メディア図書館のシンクプロダクション部門であったが、2009年3月に事業化して株式会社になったとのこと。この宝塚メディア図書館も、非常にユニークだ。
図書館とメディア、それに街づくりを総合的に視野に入れているようだ。関西学院大学総合政策学部メディア情報学科を卒業した若手が図書館の経営や前述の会社の経営を手掛けており、発想が新鮮だ。
図書館自体が、阪急逆瀬川駅に隣接し、映像関係の学校も併設しており、上記の市民農園もやっているらしい。市民農園では、外部からネットで自分の野菜の生育状況を見ることもできるらしい。
農園利用のコースには、自分で作った野菜を自分で消費するコースのほか、被災地の福祉施設に送るコースもあり、これだと、利用料が非常に安くなる。現在300件が契約している。普段見られない人向けにメンテナンスを代行しているが、これは社会福祉法人に依頼しており、障害者雇用に貢献しているとのこと。
この記事を検索していたら、農業関係のコンサルをしているイノプレックスのHPを発見、農業関係の新しい技術や試みの情報が掲載されている。
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