他市と比較したゴミ排出量と資源化率
同じく『ECO羅針盤』№9には、近くの地方自治体と比べたゴミ排出量の比較と資源化率の比較の表が載せられています。
1日一人当たりの家庭ゴミの量では、西東京市は、平成21年度には、ダントツで一位だったのですが、平成22年度には、前述のようにゴミ袋の価格が下がったこともあって排出量が増えてしまい、一方、府中市が頑張ったため、二位に下がってしまいました。
おちゃわんリサイクルにご一緒した市のゴミ担当の職員は、とっても悔しそうでした。折角減ってきたのに、安易にゴミ袋の価格を下げてしまって・・・というのです。
市民としては、「ゴミの分別が面倒くさいなぁ」、「ゴミ袋が高いなぁ」などと毎日家庭でゴミの処理をする度に不平不満を持っていましたが、そのお陰で、東京都下では、一番にゴミ排出量の少ない市になっていたなんて、少しも知りませんでした。
市長が、市民ならびにゴミ担当職員やゴミの搬送業者を称えたり、「日本一ゴミ排出量の少ない市にするぞ」などともっと明言してくれたら、市民も不満を言わずに、ゲーム感覚で一位をキープしようと頑張るでしょうし、ゴミの担当者も誇りが持てるはずです。
こういうのも「ソーシャル・デザイン」でしょう。
皆が楽しみながら、喜びながら、ゴミ排出を減らそうとするように仕向ける・・・こういうことが出来ないとは、首長にセンスが無さすぎます。
一方で、資源化率は、低い方です。これはどうしてなのでしょう。
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おちゃわんリサイクルに参加したお蔭で、西東京市のゴミ排出量が一番少なかったとか、ゴミ袋の代金を下げた分の穴埋めを安易に税金投入で賄ったなど、数字の裏側を知ることができました。
市の広報は、お知らせしていない訳ではないけれど、なかなかこうした意味までを一般の人が読み取るのは難しいです。もっと、市民が理解できれば、自分のこととして地域のことを考えるようになるはずです。
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